BRANUがランサーズと業務提携、月額5万の建設業向けデザインサブスクを提供:産業動向
BRANUは、企業が個人に仕事を発注可能なクラウドソーシングWebサイト「ランサーズ」を運営するランサーズと業務提携を結び、建設中小企業が毎月5万円の定額で、建設業に特化したデザイン作業を発注可能な新サブスクリプションサービスを立ち上げた。
BRANUは、ランサーズと業務提携を締結し、毎月定額で建設業に特化したデザイン業務を依頼できるサブスクリプションデザインサービス「ウェブコン」の提供を2020年7月1日に開始した。
これまで建設中小企業は、集客を目的にオフィシャルWebサイトやチラシをブランディングする際は、外注に頼らざるを得ず、多額の費用と多くの時間を費やしていた。
問題を解消するために、BRANUは、企業が個人に仕事を発注可能なクラウドソーシングWebサイト「ランサーズ」を運営するランサーズと業務提携を結び、毎月定額で建設業に特化したデザイン作業を依頼可能なサブスクリプションデザインサービス「ウェブコン」を立ち上げた。
ウェブコンは、カメラマンによる写真撮影やバナー、イラスト、チラシ、ロゴなどのデザイン制作を毎月5万円の定額で、自由に組み合わせて発注を進められる。依頼内容によって、別のデザイン外注先を探さずに済み、毎回見積もりをすることなく使えるため、外注コストと作業時間が減らせる。
加えて、BRANUのデジタルマーケティングアシスタントサービス「eat」を利用することで、ソースコードを記述するコーディングが不要となり、Webサイト内の写真やコンテンツを自由に変えられるため、納品された制作物は即時にWebサイトに反映できる。
サポート体制は、建設業向けデザインの監修などをブラニューが担当し、制作をランサーズに登録したフリーランスが担い、Webマーケティングに悩む企業規模の大小にかかわらず建設会社を支援する。
業務提携の背景には、全国に277カテゴリーの業種に対応した100万人を超えるユーザーを有すランサーズとBRANUが、人材やスキルが不足する建設業界で、雇用形態を問わず柔軟な組織を作り上げる「スマート経営」を実現するという意図が合致したことがある。
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