「Dropbox Business」と「SPIDERPLUS」が連携、直接画像の取り込みが可能に:産業動向
Dropbox Japan製クラウド型ストレージサービス「Dropbox Business」と建設業向け施行・図面管理アプリ「SPIDERPLUS」が連携し、Dropboxに保存した画像を直接SPIDERPLUSに取り込めるようになった。
Dropbox Japanは2020年2月19日、同社の法人向けクラウド型ストレージサービス「Dropbox Business」が、レゴリスが開発・販売している建設業向け施行・図面管理アプリ「SPIDERPLUS」と連携したことを発表した。
SPIDERPLUSは、2020年1月時点で全国480社の建設会社などで使われているアプリで、3万人を超えるユーザーが使用している。今回の連携で、Dropboxに保存している画像を直接SPIDERPLUSに取り込めるようになった。
Dropbox Businessは、ファイルを同期するためのサービスとして開発されたが、現在はチームで扱う全てのデータを1か所に集約するツールとして活用されており、約45万組のグループで広く使用されている。建設業界では、設計会社や工事会社が、複数の組織をまたいで共同作業をする際に、Dropbox Businessを使うケースが増えている。
同社の調べによれば2019年に、建設関連のユーザーやチームは、設計会社や工事会社と共同作業をしながら、15億以上のファイルをDropbox Businessに作成し保存した。多くのファイルは毎日、参照や編集、共有がされており、ファイルの形式は、建設業界の共同作業で一般的なJPGやPDF、DWG、Excelが大半を占めた。
建設関係者から評価を集めたポイントは、現場からDropbox Businessにアクセスする際に、VPNを使用することなく、スマートフォンやタブレットなどで、ファイルの編集やコメントの入力が行え、外出先からオフィスに戻る必要がないことだった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 建設業界に働き方改革をもたらす、大林組が選んだ単なるストレージサービスではない「Box」
Box Japanは2018年11月28日、建設業界向け「現場もデジタルな働き方改革実践セミナー」を東京・千代田のBox Japanセミナールームで開催した。セミナーでは、ストレージサービス“Box”による建設業のICT化をゼネコンの導入事例や建設向けアプリケーションなどのプレゼンを通して提案した。 - コロナの影響で「Box」の採用件数が1年で2800件増加
Box Japanが展開するストレージサービス「Box」の導入が、ここ最近さまざまな業界で急増している。国内のBox採用件数は、2019年3月時点で4200社だったが、現在では7000社を超える。新型コロナウイルス感染症の拡大防止策として、テレワークを採り入れた多くの企業が、情報共有の効率化を図るため、Boxの採用を決めたことが要因だと考えられている。 - 大成建設が「ARES Touch」をカスタマイズ、27秒で立ち上げからクラウドストレージ接続までを実現
大成建設はタブレットとスマホ上でDWG互換CADに、施工現場から写真の添付やコメント、マークアップなどが行えるクラウド「ARES Touch」をカスタマイズし、作業性を高めている。 - デジタル野帳「eYACHO」に工事写真台帳や出来形管理表を自動生成する新機能
MetaMoJiは、建設業界向けのデジタル野帳アプリ「eYACHO」の新バージョンを発表した。工事写真台帳や出来形管理表を自動生成する機能が追加され、定型業務としての活躍の場をさらに広げた。