ニュース
積水ハウスがエクステリア事業の強化を狙い、岐阜造園と業務提携:産業動向
積水ハウスは、外構造園に実績を豊富に有す岐阜造園と業務提携を結び、エクステリア事業の基盤を一層強固なものにした。
積水ハウスと岐阜造園は、2020年5月15日に資本提携を視野においた業務提携を締結した。
岐阜造園は、外構造園を専業とした国内唯一の上場企業で、個人住宅から公共空間まで人と自然の関わるあらゆる空間において、エクステリアと造園緑化を提供している。同社の強みは、1927年の創業から現在に至るまでの業務で培ったエクステリアに関する工事監理とデザインのスキルや知識、技能。
積水ハウスは、第5次中期経営計画の基本方針を「コアビジネスのさらなる深化と新規事業への挑戦」と位置付け、なかでも大規模外構造園事業に注力し、エクステリア事業を確固たるものにすると表明している。
両社は今回の業務提携で、相互の知見や技術などを生かし、大規模分譲地や都市の再開発、新規プロジェクトの外構造園の開発で協業するとともに、魅力的な外構や造園、ランドスケープの提案力を高める。さらに、緑化による生物多様性の保全と人と自然の共生に向けたプランの実現や工事原価を減らす目的で資材の共同購入なども行う。加えて、外構造園分野での新商品・新サービスの共同開発も進めていく。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 積水ハウスの”億邸”、品川展示場でチーフアーキテクトのこだわりを見た
積水ハウスは、都心でのプライベート居住空間をコンセプトにした新ブランドの販売をスタートさせた。「億ション」ならぬ「億邸」(1億円を超える新築戸建て)という高額なブランドラインを開発した意図やその住宅性能について、全国にまだ2棟しかない品川シーサイド展示場のモデルハウスで取材した。 - 【独占取材】積水ハウスDX戦略の全て――“不動産ブロックチェーン”や一気通貫CAD
ウェブサイトに掲載した記事を印刷しても読みやすいPDF形式の「電子ブックレット」にまとめました。無料のBUILT読者会員に登録することで、ダウンロードすることができます。今回紹介するのは、積水ハウスの先端的な取り組みを独自に取材した4本の記事を1冊にまとめました。 - 新築営業の8割で利用、積水ハウスが提案する“ヴァーチャル住まいづくり”
積水ハウスは、ハウスメーカーならではのVR技術を活用した新サービスを2018年2月から展開している。同社のVRサービスは、BIM(Building Information Modeling)に近いオリジナルのCADシステムをベースに、一般社員によって制作できるシステムが構築されており、外注がなく社内だけで完結しているという他のVRサービスにはない強みがある。 - 積水ハウスの“36階建て超高層マンション”が経産省「ZEH-M実証事業」に採択