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五洋建設がSEP船有すDEME Offshoreと洋上風力建設で協業産業動向

国内で、港湾区域と一般海域で洋上風力発電設備の開発を促進する法律が整備され、全国各地で洋上風力発電の開発が活発になっていることを受け、五洋建設も、DEME Offshoreと手を結び、海上での風力発電建設へ本格的に乗り出した。

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 五洋建設とベルギーに本社を構えるDEME Offshoreはこのほど、日本での洋上風力設備建設の協働に関する覚書を締結した。


日本の厳しい自然条件に対応するためDEME Offshoreと協働 出典:五洋建設

 両社が、協働するに至った要因としては、日本の厳しい自然条件がある。国内の海底地盤は、砂地盤と岩盤が混在している上、軟弱地盤であるケースが少なくなく、洋上での風力発電施設の建設時には的確な対応が求められる。台風や急速に発達する低気圧などが原因で高波や突風も発生し、厳しい気象海象条件に加え、地震力を考慮する必要もある。

 そこで、過酷な自然環境を克服し、洋上風力発電設備を増大するため、五洋建設は、高い技術力を備えているDEME Offshoreとが手を結ぶことになった。

 DEME Offshoreは、世界的な海洋土木建設会社の1つであるDEME Groupの子会社で、2020年1月には2200基に及ぶ洋上風車の据え付けを達成した。また、基礎の建設や風車の設置、海底電力ケーブルの敷設、運転後のメンテナンスなどで、洋上風力設備の建設に関わる豊富なノウハウと最新の技術を保有している。

 さらに、洋上風力発電設備の建設に欠かせない400〜1500トン吊(つ)りの大型クレーンを搭載した7隻のSEP船(自己昇降式作業台船)をはじめ、ケーブル敷設やメンテナンスなどに不可欠な作業船も数多く保有している。

 五洋建設は、洋上風力発電設備の建設事業を将来的な成長分野と捉え、これまでに、北九州港響灘地区で実証機の設計・施工を行っている。SEP船は、国内初の800トン吊りクレーンを搭載した「CP- 8001」を運用しており、現在は2隻目となる1600トン吊りクレーンのSEP船も建造している。

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