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前田建設主催のWebコンペの第1回テーマは「新型コロナ」、最優秀賞は発熱者の自動検出システムなど第1回 ICI INNOVATION AWARDS Live Vol.1(2/4 ページ)

前田建設工業 ICI総合センターが主催した社会的な課題の解決を図れるアイデアを評価するコンペティション「第1回 ICI INNOVATION AWARDS Live」で、応募総数66件の中から、「VSコロナ部門」でフューチャースタンダードと五合が、「Withコロナ部門」ではシティーデジタルが、「Afterコロナ部門」でJSIC Research Groupが最優秀賞に輝いた。

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発熱者を自動で検出

 第1回 ICI INNOVATION AWARDS Liveのプレゼンで、フューチャースタンダードは「新型コロナ禍での企業BCP対策ソリューション」と題し、カメラを使用した映像解析プラットフォーム「SCORER」を紹介した。これまで、映像解析システムの構築は、AIのライセンス取得や動作環境の整備、アップロード用回線の調達、GPUクラスタの確保など煩雑な業務が伴った。


映像解析プラットフォーム「SCORER」

 SCORERは、従来の煩わしい映像解析システムの作成プロセスが不要で、IPカメラやUSBカメラで収集した画像をAIで解析し、Microsoft製ソフト「Office 365」やGoogle製ソフト「Google Analytics」などで道路の交通量や建物の来場者数などを見える化する。結果は、コミュニケーションアプリ「LINE」を用いて関係者間で共有することも容易だ。

 「将来、さまざまなAIが世界中でリリースされると思うが、SCORERはプラットフォームのため、スマホでアプリをタウンロードするように、AIをインストールするだけで、用途に応じて使える。従量課金制のため、概念実証(POC:Proof of Concept)も試しやすい」(担当者)


SCORERの使用イメージ

 2020年4月には、赤外線サーモグラフィーカメラとSCORERを組み合わせたサービス「コロナ対策統合ソリューション」を開発している。コロナ対策統合ソリューションは、建物内に設置した赤外線サーモグラフィーカメラで、発熱者をチェックするとともに、顔認証で個人を特定する。手洗いや消毒の記録も残せるため、従業員の指導にも生かせる。


コロナ対策統合ソリューション

 今後、茨城県取手市にある前田建設工業 ICI総合センターで、実証試験に取り組む予定だ。

 「コロナ対策統合ソリューションは、使途や利用場所によって、カスタイマイズが必要だ。多様な施設を建設や運営する前田建設の支援を受け、多くの現場でテストし、ノウハウを蓄積して、あらゆる場で役立つ仕組みに発展させ共同販売を目指す。まず、宿泊施設やオフィスを備えた前田建設工業 ICI総合センターにソリューションを導入し、機能を検証していく」(担当者)。

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