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三菱地所リアルエステートサービスがPMOと統合、管理する駐車場台数は5.5万台に:産業動向
三菱地所リアルエステートサービスが子会社の駐車場綜合研究所と統合し、運営・管理する駐車場台数が、施設型とコイン駐車場合わせて約5万5000台におよぶ新会社が誕生した。
三菱地所リアルエステートサービスは、駐車場関連事業を2020年4月1日付で分割し、子会社の駐車場綜合研究所(PMO)と統合した。同時にPMOは、「三菱地所パークス」に社名を変更し、これまで三菱地所リアルエステートサービスが行っていたコイン駐車場事業と、PMOの施設型駐車場事業を引き継ぎ、営業を開始している。
事業統合により、駐車場事業のさらなる収益拡大と、三菱地所グループが展開している他の事業との連携を目指す。
三菱地所パークスでは、総合駐車場会社として、コイン駐車場や施設型駐車場の運営・管理などのサービスを提供するとともに、駐車場運営事業に関する総合的なコンサルティング事業を進める。
また、AIやIoTなど先端のテクノロジーを活用した次世代の駐車場運営手法の研究開発を行っていくなど、これまで培ってきたノウハウと、三菱地所グループの街づくりや不動産の知見を組み合わせ、駐車場管理のデジタル化や駐車場を核とした次世代の街づくりを目標に掲げる。
今回の統合により、三菱地所パークスで運営・管理する駐車場台数は、施設型とコイン駐車場合わせて約5万5000台となった。今後は、三菱地所グループ各社の拠点を軸にエリア展開や先端テクノロジーを活用した効率的な施設の運営管理、質の高いサービスを提供することで、2025年に売上高160億円、管理台数8万台をゴールに据えている。
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