電気工事技術者に特化した転職サービス「建職バンク」が全国展開:製品動向
建設技術者向け転職マッチングサービス「建職バンク」が、電気工事の技術者を対象に、これまでの関東・関西に続き、全国でもサービス範囲を拡大させる。
建設技術者向けに転職支援やマッチングサービスを展開するアーキーベースの人材紹介サービス「建職バンク」は、「電気工事施工管理」と「電気設備管理」を対象に、2020年2月3日から全国展開した。
急成長する電気人材の紹介サービスを拡充
建職バンクは、2017年に関東圏を中心にして電気人材の紹介サービスをスタートし、取り引き求人数は、今では関東圏で業界最大規模の2800件にまで拡大。今回、将来的に技術者が足りなくなることが予測される電気工事業界のさらなる需要を見込み、全国47都道府県で「建職バンク電気施工管理」と「建職バンク電気設備管理」の人材紹介を拡大することになった。
近年、東京五輪の開催に伴う建設需要の増加や災害による停電復旧、さらに太陽光発電や電気自動車の普及に伴い、電気を扱う工事は急速にニーズが増している。市場規模は電気工事産業が約8兆円で、設置後の運用・維持のためにメンテナンスを行う電気保安は約4兆円と、全体でおよそ12兆円にも上るとされている。
電気工事の施工管理には、国家資格「電気工事施工管理技士」の有資格者を現場に配置することが建設業法で定められており、また、新設後の電気設備を安定的に運用し、維持するためには、設置場所ごとに「電気主任技術者」の有資格者を配置することが求められる。
しかし、経済産業省のデータでは、2020年に電気工事士の想定需要に対して2万人、電気主任技術者は2045年に4000人が不足する見込みであることを示している。そのため、採用と業務効率化のニーズは年々上昇していくことが想定されている。
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