スマートオフィス構築に役立つコミュニケーションの質を見える化するシステムを開発:第4回 スマートビルディング EXPO
NTTアーバンソリューションズとNTTファシリティーズは、スマートオフィスを推進するソリューションとして、自律走行ロボット「temi」と環境音識別AIを活用したコミュニケーションの質の可視化と活性化を支援するシステムの開発を進めている。
NTTアーバンソリューションズとNTTファシリティーズは「第4回 スマートビルディング EXPO」(会期:2019年12月11〜13日、東京ビッグサイト 青海展示棟)に出展し、自律走行ロボット「temi」と環境音識別AIを用いたコミュニケーションの質の見える化と活性化をサポートするサービスを参考出品した。
会議の盛り上がり度合いの分析にも対応
このサービスは2019年10月から両社が、スマートオフィス構築の一環として実証試験を重ねているもので、会議状況の見える化などを目指して研究を進めている。
ワークフローは、PFU製の環境音識別AIで周囲の音声を収集し、その音声を同機が解析した後、tamiに取り付けられたディスプレイに結果を投影するという流れ。会議室にこのシステムを構築することで、会議の盛り上がり度合いの分析や会議室のカラ予約を検知して自動で解消することなどができる。
さらに、発言内容の録音にも応じているため、会議終了後に内容を確かめられる上、Co2計測機能で室内の状態なども可視化する。
NTTファシリティーズの担当者は、「このシステムの音声により人の感情分析が行える機能を生かし、会議の進行を円滑にすることも可能だ、例えば、会議室内の人が怒った場合tamiに注意させたり、沈黙が続いたら議論をするようにtamiが働きかけられる」と語った。
利用シーンは会議室の他、工場設備の異常音の検出や住居周辺の環境音の収集などを想定している。
temiは米・temi製のロボットで、16の異なるセンサーによりスムーズな自律走行を実現し、SDK(software development kit)を備えており、サードパーティーのアプリ開発者がtemiのモビリティーや音声対話機能を活用したさまざまな独自アプリを作れる。
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