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KTSと地層科学研究所が業務提携、設計から一気に3D地盤モデリングを作成:CIM
川田テクノシステムと地層科学研究所は、地盤分野と土木設計分野におけるBIM/CIM推進のため、包括的に事業協力することで合意した。
川田テクノシステム(KTS)と、地層分野で高度な解析技術を持つ地層科学研究所(地層研)は2019年12月11日、地層の3次元シミュレーション分野で業務提携したことを明らかにした。
地盤分野でのBIM/CIMは、その特殊性を理由に、他分野と比較すると顕著な進展がみられていない。その一方で、地盤条件は土木設計の基本データとして、重要な位置を占める。BIM/CIMを高度に利用するためには、構造設計や数量計算、環境分析などに用いることのできる各種属性情報の統合が必要とされ、その点からも地盤データの活用は欠かせない。
両社の事業提携で、KTSと地層研とが双方のコア技術を融合し、KTSの3次元CADシステム「V-nasClair」に応じた3次元地盤モデリングシステムを共創する。これにより、設計段階から一気に、3次元の地盤モデルを自動作成することも可能となる。
現在KTSでは、3次元モデルからダイレクトに構造設計するシステム開発に取り組んでおり、このシステムと併せて、地盤分野および土木設計分野に活用できる実用性の高い3次元設計システム群が構成される見込みだ。
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