東急不動産が白金1丁目の複合再開発に参画、エリア最大の広場など整備:プロジェクト
白金1丁目西部中地区の再開発事業で、東急不動産が幹事企業に選定された。計画では、高層マンション、商業施設、生活利便施設、工場を新設する他に、災害時には避難場所となるエリア最大面積の広場も整備する。
東急不動産は、東京都港区の東京都港区白金1丁目で再開発を検討している「白金1丁目西部中地区市街地再開発準備組合」に事業企画提案を行った結果、参加組合員の幹事企業に選定されたことを明らかにした。
地域最大規模の3300m2の広場を整備
再開発プロジェクトの対象地となる白金高輪エリアは、東京都内の中心部に位置する人気住宅地で、とくに白金1丁目の西部中地区は、「白金アエルシティ」「白金1丁目東部北地区第1種市街地再開発事業」などの先行再開発が進む、白金高輪エリアの中心地に位置する。最寄り駅は、東京メトロ南北線・都営三田線の「白金高輪」駅で、両線の始発駅にあたり、都心の様々なエリアへの交通利便性が高い。
計画地では現状で、住宅や町工場などが密集し、幅員が狭く歩道の無い細い街路や行き止まりが存在しているため、新たな街づくりで一体的な土地利用を図り、市街地として環境を改善することや防災機能の向上が求められていた。
プロジェクトでは、 区域面積約1.6ヘクタールの敷地に、住戸数900戸のマンション、商業施設、生活利便施設、工場などの他、地域最大級の空地となる約3300ヘクタールの広場も整備する。
また、歩道が無い周辺の区画道路も整え、万一の災害時にも有効に機能するように基盤整備を行い、地域の防災性向上に貢献する。他にも、白金高輪駅から続く、動線を強化して歩行者の回遊性を向上させ、広場でもイベント開催による賑(にぎ)わい創出を図るなど、地域活性化にもつなげていく。
白金1丁目西部中地区第1種市街地再開発事業のコーディネーターはユーディ都市建築研究所、特定業務代行者は大成建設がそれぞれ担当している。
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