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独自の遮音機構を設けたルーバーを開発、価格は従来品の半分以下新建材(2/2 ページ)

清水建設は、羽板部分に反射、吸音、共鳴の三つの音響要素を組み合わせた独自の遮音機構を付与した遮音ルーバー「しずかルーバー」を開発した。部材構成がシンプルで、製造はアルミ押し出し成形でほぼ完結するため、既存製品の50%〜80%程度のコストで採用可能。こういった利点もあり、設備機器の騒音問題に頭を抱える需要家の関心を集めている。

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流量係数は0.5

 しずかルーバーは遮音性能のみならず通気性にも優れているという。通気経路の形状が滑らかで、空気の流れを乱す部材を表面に使用していないため、空気の流れやすさを示す流量係数は0.5と既存製品の2倍〜数倍の通気性を確保している。


SGリアルティ新大阪ホテルにおけるしずかルーバーの設置事例、外部側(左)と音源側(右) 出典:清水建設

 既にしずかルーバーは、清水建設が設計・施工を手掛け、2019年11月にオープンを迎えた大阪市淀川区の高層ホテル「SGリアルティ新大阪ホテル(からくさホテルグランデ新大阪タワー)」の地上設備ヤードの騒音対策建材として採用されている。

 2019年12月からは、製造委託先の成和を通じて外販も予定しており、販売価格は電解2次着色仕上げで1平方メートルあたり4万8千円〜で、フッ素樹脂塗装仕上げの場合は、1平方メートルあたり5万5千円〜。いずれも、ルーバーのみの価格(ともに税別)で、下地・鉄骨は別途料金を想定している。

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