「三井ガーデンホテル京都四条」の増築と改修を実施、デザインコンセプトは祇園祭:プロジェクト
三井不動産と三井不動産ホテルマネジメントは、1992年に開業した「三井ガーデンホテル京都四条」の改修と増築工事を行い、インバウンドやファミリー層の需要に応える宿泊施設に生まれ変わらせる。
三井不動産と三井不動産ホテルマネジメントは、京都市下京区の「三井ガーデンホテル京都四条」の改修と増築の工事を実施し、2020年3月14日に既存棟をリニューアルオープンし、同年4月24日に増築棟を開業する。増築棟の宿泊予約は2019年11月1日から受け付けている。
エントランスロビーの天井には和傘をイメージした装飾を設置
三井ガーデンホテル京都四条は延べ床面積9539平方メートル(増築・改修前)、所在地が京都市下京区西洞院通四条下ル妙伝寺町707-1。既存棟の構造がSRC造、地上9階/地下1階/搭屋2階建て。増築棟の構造がRC造、地上10階/地下1階建て。客室数が347室(既存棟278室、増築棟69室)。付帯施設として、既存棟1階に大浴場、2階にレストランを配置している。
立地は、JR「京都」駅から車で約10分、京都市営地下鉄烏丸線「四条」駅より徒歩6分と良好な交通利便性を有す。
急増するインバウンドや家族層などのニーズを踏まえ、増築棟には3人部屋(トリプル)を55室、4人部屋(フォース)を5室設けている。祇園祭(ぎおんまつり)を建物のデザインコンセプトに、飾る・奏でる・練り歩くなど、人々の賑(にぎ)わいある振る舞いをホテル内の各エリアのデザインに落し込むことで、祇園祭の高揚感を感じられる空間となっているという。
エントランスロビーの天井には和傘をイメージし装飾を施し、客室には着物の重ねを思わせる壁面に着物の帯と帯締めをモチーフにしたヘッドボードを合わせ、京都らしさを感じられるスペースにしているという。
なお、三井不動産ホテルマネジメントは、三井ガーデンホテルズ(26施設・6971室)と、「ザ セレスティンホテルズ」(3施設・504室)の両施設で、全国で計29施設・計7475室を運営している。京都市内には、三井ガーデンホテル京都四条を含め、「三井ガーデンホテル京都新町 別邸」「三井ガーデンホテル京都駅前」「三井ガーデンホテル京都三条」「ホテル ザ セレスティン京都祇園」の5施設がある。
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