Webミーティングサービスをビデオ会議に接続可能なゲートウェイ:テレワーク
総務省の資料によれば、2018年にテレワークを導入した企業は、全体の19.1%と前年から5.2%増加している。また、ビデオ会議市場はグローバルで全体として年率12.1%伸長しており、マーケットも成長傾向だ。こういった中、パナソニックは、ビデオ会議システムとWeb会議サービスを連携し、テレワークなどを円滑にする新製品「Webハイブリッドモード拡張ゲートウェイボックス」を発売する。
パナソニックは2019年11月14日、ビデオ会議システム「HD 映像コミュニケーションシステム(HDコム)」に、「Skype for Business」「Teams」などのWeb会議サービスをつなげられる「Webハイブリッドモード拡張ゲートウェイボックス」をHDコムの拡張オプションとして発売する。
出張先の社員とのビデオ会議を容易に
HDコムは2009年に販売を開始し、第2世代モデル(2011〜2014年)を経て、現場中継や働き方改革を意識した現行品に至る。高額なMCU(多地点接続装置)を導入しなくても、多地点でのビデオ会議が行え、安定接続技術「AV-QoS」によりインターネット帯域が変動しても映像・音声が乱れない。
HDコムは、従来ビデオ会議とWeb会議サービスの併用が困難だったため、在宅勤務者などが会議に参加できないというネックがあった。市場でもこういった問題を解消したいというニーズがあり、Webハイブリッドモード拡張ゲートウェイボックスは開発された。
2019年11月8日に開催された記者発表会で、パナソニック システムソリューションズ ジャパン マーケティングセンター メディアエンターテインメント推進部 ビジネスコミュニケーション課の坪憲生氏は、「HDコムは、パナソニックの各拠点でも使用しており、Web会議サービスと一緒に使えないデメリットは感じていた。例えば、拠点間をつないで緊急決議する場合に、部長が出張して、実施が難しくなるなどだ」と述べた。
Webハイブリッドモード拡張ゲートウェイボックスは、HDコムとLAN回線で接続し、Web会議サービス用のPCをつなげるだけで、両システムにおける映像・音声の双方向通信が進められる業界初の据え置き型端末。ビデオ会議に接続したHDコムの中の1機が、ゲートウェイ1台と連結するだけで、Web会議サービスと連携できる。
記者発表会では、東京、大阪、福岡のオフィスをHDコムのビデオ会議でつなげ、Webハイブリッドモード拡張ゲートウェイボックスにより、東京の自宅や大阪、福岡の出張先にいる社員をWeb会議サービスで接続するデモンストレーションが披露された。
Webハイブリッドモード拡張ゲートウェイボックスの価格は40万円(税別)前後を予定しているという。
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