オカムラグランドフェア2019、安価なワークブースや視線を操作するデスクを展示:個人の主体性とチームの一体感を実現するオフィス(3/3 ページ)
欧州より広まった、時間と場所を自由に選べる新しいオフィスの考え方「ABW(Activity Based Working)」は、個人の主体性や仕事の質を向上した。一方、組織としての連携が難しくなったという声もある。オカムラは、さまざまな能力を有した“個人”が、必要に応じて集まり、一体感を持った“チーム”として働けるオフィスを2019年11月6〜8日開催の「オカムラグランドフェア2019」で提案した。
最小1平方メートルに置けるワークブース
CONCENTRATIONエリアでは、速さや正確性が求められる作業をしたい時と、誰にも邪魔されずにじっくり考えに専念したい際に“籠(こも)れる場”を提案した。2020年1月から発売される新製品「drape」と「Snow Hut」の新型「多人数用 2400×2400タイプ」も展示された。
drapeは、リーズナブルなワークブースをオフィスに導入したいという顧客の要望に応えて開発した製品。最小1平方メートルのスペースに置ける1人用ワークブースで、複数のパネルで囲うようなデザインをしており、天板も内部に取り付けられている。
セミクローズタイプでありながら、吸音パネルにより密閉感が高く、業務への集中やWeb会議、電話など外部の音を遮りたい時に役立つ。カラーバリエーションは、18パターンあり、オフィスのレイアウトとコーディネートしやすい。
ワークブースを構成するパネルの枚数が異なる3タイプをラインアップしている。パネル3枚(トライ)タイプのサイズは1000(幅)×1000(奥行き)×1520/1920(高さ)ミリ。価格は、パネルと天板がセットで、19万7600円〜(税別)。
パネル4枚(テトラ)タイプのサイズは、1000(幅)×1200(奥行き)×1520/1920(高さ)ミリ。価格は、パネルと天板のセットで、24万100円〜(税別)。
パネル5枚(ペンタ)タイプのサイズは、1040(幅)×1200(奥行き)×1920(高さ)ミリで、立ち姿勢もしくは中腰の体勢で使用する。サイズは1040(幅)×1200(奥行き)×1900(高さ)ミリで、パネルと天板のセットで、30万2600円〜(税別)。
トライとテトラは、テーブルの天板の高さが2種類あり、立ちでも座りでも使え、パネル高さは用途に応じ2種類から選べ、イスはオプションとなる。テトラとペンタは、背面のパネルで、背後からの視線を遮れる。いずれも照明はオプション。初年度の販売目標は1億円だという。
Snow Hutは、ガラスや吸音パネルの壁面と天井のルーバーなど構築されたセミクローズのワークブース。多人数用 2400×2400タイプは、最大で8人まで入れ、多人数の打ち合わせなどを進められ、単体のテーブルやキャスター付きの椅子もブース内に置ける。
サイズは、2400(幅)×2400(奥行き)×2100(高さ)ミリ。価格は、本体と外装パネルで、213万7500円(税別)で、専用天板、イス、天井ルーバーは別途料金がかかる。
1人用Snow Hutに取り付けられる上下昇降板と専用ソファもPRされた。ワークブース内で稼働する電動上下昇降板と対応するソファをラインアップすることは業界初だという。
天板は、高さ650から1250ミリまで電動で上下昇降し、専用ソファは座面がスライドし、立った際には、座面が壁側に移動するため、コンパクトなブース内でも、姿勢を容易に変えられる。
1人用Snow Hut(上下昇降板と専用ソファ設置時)の価格は、146万2100〜(税別)。配送費、施工費は別途必要。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- オカムラが提案するオフィス家具による満足度の高い“働き方改革”
オカムラは、オフィスの働き方改革を後押しする新しい家具のカタチを「オカムラグランドフェア2018(会期2018年11月7〜9日)」で提案した。フェアでは、従業員にとって働き方改革の満足度がもたらされる機能性とデザイン性を両立させた新製品の作業スペースやイス、テーブルなどが多数展示された。 - IoTチェアや日本各地の風を再現する空調機など、“未来のオフィス空間づくり”を目指す実証の場が開業
オカムラ、ダイキン、パナソニックら9社は、未来のオフィス空間づくりを目的に、IoTを使った空調、照明、セキュリティなど、最先端サービスの実証実験を行う会員型コワーキングスペース「point 0 marunouchi」を東京・丸の内にオープンさせた。 - 5年30棟を計画する三菱地所のコンパクトオフィスビル「CIRCLES」始動、IoT導入で共用部の混雑状況を確認
三菱地所は、シェアオフィスなどのスモールオフィスが手狭になった成長企業向けに、高いデザイン性と快適性を兼ね備えたコンパクトオフィスビル「CIRCLES(サークルズ)」を展開する。シリーズ展開により、三菱地所のオフィスラインアップ充実を図り、新たなエリア・顧客層に訴求していく。 - 建築家・横河健氏が「旅」をテーマに曲面大ガラスで“繊細なる無限空間”創出
オカムラデザインスペースRで、「建築家と建築以外の領域の表現者との協働」を基本コンセプトに毎年開催している企画展が第17回目を迎え、2019年8月30日まで開催されている。今展では、建築家・横河健氏を招聘し、「旅」をテーマに作品を展開した。