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建機と接触事故を防ぐ、フランス生まれの人とモノを見分けるステレオカメラメンテナンス・レジリエンスTOKYO 2019(2/2 ページ)

建設機械との接触事故は、高所からの「墜落・転落」、「土砂崩落」と並び、建設業の3大災害に挙がるほど多発している。福井県に本社を置く、エウレカは、建設現場の安全性を向上させる視認支援装置を海外から持ち込み、販売代理店となって国内の市場に多数、提供している。

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超高耐久カメラとコマツの安全監視システムを融合

 ブースでは、参考出品として発売前の「ORLACO FAMOSカメラ」と小松製作所のカメラシステム「Kom Vison」から成る高性能カメラのボルトオン・キットも紹介した。

 FAMOSカメラは、ハイパワー赤外線LED付きカメラで、暗闇においても10メートル先の視認性を有する。使用温度はマイナス40度から85度までで、マイナス40度から30度のときはカメラ内を暖め、結露や曇りの発生を抑えるヒーターを内蔵している。防水性はIP69かつIP68に準拠し、水深10メートルの水没にも30分間耐え、耐衝撃・耐振動性能では、加速度50Gの衝撃から保護する。さらに最低照度が0.05ルクスのため、薄暮れ時や暗所での作業でも正常に動作する。


参考出品の全方位をカバーする超高耐久カメラシステム

 Kom Visonは、建機の側面と後方に設置した4台のカメラを統合的に管理し、車両周囲の安全を確保するシステム。4台で撮影した映像は、液晶ディスプレイモニターに1つに統合されて表示され、映像ボタンを押せば各カメラの映像を個別に選択することもできる。1つの映像で車両を俯瞰したように周囲を確認することで、死角での接触や衝突を防止する。

 このシステムでは、高耐久カメラと周囲監視システムを組み合わせることで、通常のカメラでは動作しない超高耐久が求められる建設現場でも、建機の周りをモニタリングして安全性を確保することが実現する。

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