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低コストでICT小規模施工を実現する5つの事例、GNSSアンテナの使いまわしや2Dマシンコントロールの活用など第2回i-Construction施工セミナー(2/3 ページ)

日本キャタピラーは、業界で急務となっている生産性向上を実現する手段の1つとして、小規模の現場でICT活用を後押しするアップグレードソリューションや2Dマシンコントロールといったサービスやシステムの提案を進めている。

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GNSSを使い回し低コストで施工

 セミナー中盤、齊藤氏は、次世代油圧ショベル「CAT 320」などのCAT製建機を用いた低コストで小規模施工を行う方法を5つの施工事例で紹介した。最初に盛り土工事のケースを挙げた。


GNSS受信機を使い回し行う盛り土工事のケース

 齊藤氏は、「道路を300メートル延長する盛り土工事で、掘削したら、さまざまな障害が見つかり、i-Constructionで進められる箇所が50メートルしか残らなかった事例。延長50メートルの場合、コスト面を考えると、バックホウとブルドーザーの両機で3D施工するのは通常難しい。だが、CAT製建機ならこの問題を解決できる。アップグレードソリューションという考えの基に、GNSSアンテナを共通化しているため、1セットで2Dマシンコントロールを搭載した建機を3D仕様に変えられる。工具なしで、GNSSアンテナをバックホウやブルドーザーなどに付け替えられる利点を生かし、短距離の盛り土工事では、まず、GNSSアンテナを搭載したCAT 320で法面の切り出し位置を3Dでマーキングする。CAT 320のGNSSアンテナをブルドーザーに移設し、盛り土を3Dで施工する。法面はCAT 320が標準装備している2Dマシンコントロールで行う。このワークフローであれば、GNSSアンテナ1セットで2工程の作業が進められる上、作業時間の短縮にもつながる」と語った。


施工面の正確な掘削を可能とする2Dマシンコントロールベーシック

 小規模河川工事の事例では、CAT 320とレーザーレベルを使用した施工方法を伝えた。「マルチレーザーが使えない小規模河川工事の事例。CAT 320は、バケットで掘削する深さを設定し、2Dマシンコントロールで掘り進められるが、段差に上ると、高さにズレが生じるという課題があった。だが、レーザーレベルと連動すれば、1つの杭を基準にし、立ち位置が変わろうと、初めに決めた深度で敷地内の作業が進行できるため、丁張りの回数や人員を減らせる。レーザー測量不要で河川工事で要する深さ管理が可能だ」(齊藤氏)。


バケット周辺での測量作業を大幅に低減するCAT 320とレーザーレベルを使用した施工方法

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