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PC・クラウド不要の「インテリジェントカメラ」、建機搭載で危険をAI検知:メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2019(2/2 ページ)
ここ最近、人間の肉眼と似たような機能をAIで代替する「インテリジェントカメラ」が、建設現場でも危険予知や現場管理の目的で導入される機会が増えてきている。レグラスが提供している製品は、カメラ上でエッジ処理を行うため、PC、クラウド、GPUが不要で、現場に合わせて2眼/4眼タイプを選択することができる。
小型ミニショベルやフォークリフトなどへの搭載を想定
ブースでは、開発中の小型AI監視カメラも展示した。カメラを魚眼レンズとし、歪曲画像でも高精度に人物を検出。小型のミニショベルやフォークリフトの上部に取り付け、マシンの周囲360度を監視する。検出範囲の半径は5メートルで、検出速度は10fps以上となる見通し。2020年以降をめどに実用化を目指すという。
他に、メータ読み取りカメラの実演も行われた。各種公共や工場などのアナログ円メーターまたはデジタル7セグを低照度の暗い場所でも、モニタリングし続け、デジタル数値に変換する。メータの値は、読み取った日時とともにCSVファイルに保存される。メータ読み取りが自動化されることで、従来の様に検査員がその都度、メーターのところまで足を運んで確認する必要が無くなり、設備を変えなくても、そのままで常時モニタリングが実現する。
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