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トンネル切羽地質を安全かつ簡易に測定できる走行・傾斜システム:山岳トンネル工事
鉄建建設とマックは、山岳トンネル工事で顕在化した節理や層理など不連続面において、地質の走行や傾斜の状況を自動でデータ化する「走行・傾斜測定システム」を開発し、特許申請した。
鉄建建設とマックは2019年6月、山岳トンネル工事で顕在化した節理や層理など不連続面において、地質の走行や傾斜の状況を自動でデータ取得し電子化する「走行・傾斜測定システム」を開発し、特許申請したと発表した。
走行・傾斜測定システムは、これまでもトンネル掘削の施工管理に活用している測量機器であるトータルステーションを利用。タブレット端末に測定する座標3点を入力し、トータルステーションのレーザーを誘導して3次元計測する。3次元座標値から得た走行および傾斜のデータは、北方向とトンネル掘削方向それぞれを基準とする2パターンの2次元情報でタブレット上に表示する。
測定データは、測定日時、測点、測定位置、座標など測定時の基本情報とともに保存。CSV形式でも出力できるためPCでも閲覧可能だ。データは、マックのトンネル施工管理ソフトである切羽観察記録システムにも取り込むことができ、切羽の観察図にも反映できる。
これまでの測定方法では、測定者が素掘り状態の切羽に近づく必要があり岩盤崩落に巻き込まれる危険性があった。当システムでは、掘削面から10メートル程度離れた場所でも測定ができ、安全性が向上するとしている。今後は現場での実証実験後、実際の導入を予定しているという。
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