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ドーザーの耐久性を向上させたミニバックホウ、クボタ建機ジャパン:産業とくらしの関東グランドフェア2019(2/2 ページ)
クボタ建機ジャパンはミニバックホウ「U-008」と「U-10‐3」のドーザーブレードを改良した新バージョンを開発した。
超低騒音基準値を満たした設計
国土交通省の超低騒音基準値の93デシベル以下をクリアした設計のため、市街地や夜間の工事でも近隣に迷惑をかけずに済む。
運転席にはオペレーターの体格にあわせて4段調整できるスライドシートを搭載しており、無理なく操作できる。シートの耐久性を改良しており、従来機より傷みにくい。巻き取り式シートベルトでドライバーを座席に固定し、運転をサポートする。
U-10-5はアキュームレータを装備しているため、エンジンが急停止しても30秒間は作業機を降ろすことが可能。
オプションのフロントROPS(Roll Over Protective Structure)バーは、オペレーターを転倒時の危険から守る。可倒式を採用しており、場面に応じて高さを調整できる。
U-008-5の機体寸法は可変脚仕様で2780(全長)×1405(全高)×700〜860(全幅)ミリ。固定脚だと全幅が820ミリとなる。最大掘削深さは1600ミリ、最大掘削半径は3120ミリ。
一方、U-10-5は可変脚仕様で2985(全長)×1405(全高)×750〜990(全幅)ミリ。最大掘削深さは1800ミリ、最大掘削半径は3380ミリ。
クボタ建機ジャパンの営業担当者は、「U-008-5は農業で使われるケースが多い。U-10-5はU-008-5より掘削能力が高いため、水道管工事で利用されることもある。今回、ドーザー部分の耐久性を高めたため、従来機より長い期間活用できるミニバックホーとなっている」と語った。
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