ニュース
建機自動化の現在地とその先に――【前編】:CATの自在な拡張性を持つ次世代スマートショベル:建設・測量生産性向上展2019(3/5 ページ)
キャタピラーと大成建設は、割岩や土砂の掘削・積み込みを自動化する技術開発を進めている。先立つことキャタピラーでは、Next Generation Hexと位置付ける次世代IoTショベルを2017年に発売。同機種の市場投入を機に、これまでの開発方針を転換させて、断続的な機体のフルモデルチェンジから脱し、ガイダンスやアシスト機能などを年次アップデートさせていく、デジタルプラットフォームを構築した。
拡張性をベースに“連続的なアップデート”を実現
フル電子制御化により大きな拡張性を獲得したNGH。この拡張性こそが、これまでのキャタピラーの製品概念と大きく転換したポイントとなる。従来製品は、基本設計に拡張性がなく、製品機能のアップデートは全てフルモデルチェンジと連動し、機体本体そのものを新型機と入れ替えることで行っていた。必然的に長い開発期間が必要となり、いわば“断続的なアップデート”にとどまった。
NGHがもたらした新たな製品概念「年次製品アップデート戦略」では、プラットフォームの拡張性をベースにした“連続的なアップデート”を目指す。ニーズに応じて製品価値を最大化でき、比較的長期にわたり製品競争力を維持・強化することが見込める。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.