新築分譲マンション「Brillia」が「トリセツ+HOME」アプリを標準採用:産業動向
東京建物は、同社の新築分譲マンション「Brillia」シリーズに、東京ガスが販売する「トリセツ+HOME(トリセツホーム)」を標準採用する。アプリ活用によって取扱説明書をペーパーレス化し、購入者および事業主の双方が効率よく情報にアクセスできるようにする仕組みだ。
東京建物は2019年6月6日、同社の新築分譲マンション「Brillia」シリーズに、東京ガスが販売する「トリセツ+HOME(トリセツホーム)」を標準採用すると発表した。対象となるのは2019年7月以降の引き渡し分からで、トリセツホームが新築分譲マンションシリーズに標準採用されるのは初となる。
トリセツホームは、住宅設備機器の取扱説明書などをスマートフォンアプリやPCから確認できるマンション購入者向けサービス。マンション購入者は、トリセツホームのアプリまたはPC用ウェブサイト上で認証コードを入力することで、購入者向け情報や住宅設備機器の取扱説明書などをスマホやPC上で簡単に閲覧できる。マンション事業主にとっても、ペーパーレス化による環境負荷の軽減や、電子化による検索性の向上で迅速な顧客対応が可能になるといったメリットがある。
これまで東京建物は、インターホンIoT(モノのインターネット)システム(Brillia 向ヶ丘遊園)やエアコン・照明・お掃除ロボットなどのスマートホンによる遠隔制御システム(Brillia 品川南大井)など、IoTを活用したマンションのスマート化を実施してきた。トリセツホームの導入もその一貫であり、2018年8月に「Brillia 一之江」に初採用した際は、これまでの知見に基づきトリセツホームのサービス設計に協力したという経緯がある。
トリセツホーム販売元の東京ガスによると、今後は戸建住宅や賃貸マンションにも提供していく方針で、さらなるサービスの拡充・改善を目指したい考えだ。
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