アクティオ、森林計測サービスで最適な作業道設計を支援:建設・測量生産性向上展2019
アクティオは、森林計測サービスを開発し、森林データベースの構築と運用、調査作業の自動化と機械化を推進している。
アクティオは、「建設・測量生産性向上展2019」(会期2019年5月22〜24日、幕張メッセ)で、レーザー計測器、マルチスペクトルセンサーなどを用いた森林計測による、木材管理支援サービスを紹介した。
森林データベースの構築や自動化目指す
森林計測は、ドローンなどにより空から対象となる森林を測定し、各樹木の位置やサイズなどの抽出を行い、材積量の算出や作業道の設計に生かすことができる。
アクティオは、森林計測により、森林データベースの構築と運用や、調査作業の自動化と機械化などを目指している。
森林計測サービスでは、LiDAR USA製レーザー計測器「ScanLook Snoopy V-Series 」と、MicaSense製マルチスペクトルセンサー「RedEdge-M」を搭載したドローンを貸し出す。計測内容の解析もサービスに組み込み、2019年から実証実験を重ねるとともに、事業を展開していくという。
計測解析内容は、樹冠下の構造、個々の樹木に関する、樹種、最大高さ、体積、面積、周囲長、平均NDVI(植生の分布状況や活性度を示す指標)となる。また、樹種の精度評価には現場データまたは、専門家の知識が必要となる場合があるとしている。
ブース担当者は「このサービスを利用することで、最適な作業道の設計が実現できると考えている」と語った。
このほか、7つのバーナーを搭載した路面ヒーター車「マグマジェット」も披露した。マグマジェットは、冬季の道路工事で活躍するヒーターを搭載した車両。路面を加熱することで、雪や氷の溶解やぬれた路面を乾燥させることができる。
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