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マンホールをIoT計測しAIで異常検知など、下水道新技術9件を国交省が研究対象に採択(2/3 ページ)

国土交通省は、2019年度のB-DASHプロジェクトと下水道応用技術研究の対象として計9件の新技術を採択した。B-DASHプロジェクトとは、新技術の研究開発および実用化を加速することで、下水道事業における低炭素/循環型社会の構築やライフサイクルコスト縮減、浸水の対策、老朽化対策などを実現し、企業による水ビジネスの海外展開を支援することを目的に、2011年度よりスタートした下水道革新的技術実証事業を指す。

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日本水工設計ら7者がAIで浸入水発生箇所を検出

 日本水工設計、ペンタフ、ワイケー技研、シュア・テクノ・ソリューション、ベクトル総研、埼玉県さいたま市、神奈川県藤沢市の7者は、水位計と光ファイバー下水温度計測システムに、AIを組み合せた雨天時浸入水調査技術の実用化に関する実証事業」をテーマとする。さいたま市、藤沢市の2市内で、AIを活用した水位計による浸入水発生箇所の絞り込み技術や光ファイバー温度分布計測システム(ラインスクリーニング)でのスパン単位以下での浸入水が発生する箇所の検出技術を実証する。


水位計と光ファイバー温度分布計測システムにAIを組合せた雨天時浸入水調査技術の実用化に関する実証事業 出典:国土交通省

 建設技術研究所、産業技術総合研究所、福島県郡山市、茨城県つくば市、愛知県名古屋市、兵庫県神戸市、熊本県熊本市の7者は、AIによる音響データを用いた雨天時浸入水検知技術の実用化に関する実証を展開。郡山市、つくば市、名古屋市、神戸市、熊本市の5市が実験の場となる。雨天時浸入水の調査について、広域的な多点観測と迅速な異常検知を目的としたAI音響解析技術の確立を目指す。AI異常検知の適用範囲、調査手法の事業性・効率性、AI解析の信頼性、妥当性を実証する。


AIによる音響データを用いた雨天時浸入水検知技術の実用化に関する実証事業 出典:国土交通省

 B-DASHのFS調査には1件が選ばれた。大同特殊鋼、宮城県気仙沼市、中央大学の3社が、汚泥の高付加価値化と省エネ・創エネを融合させた事業採算性の高い炭化システムに関する調査を行う。下水汚泥の付加価値を高める炭化処理技術をパイロット試験で確立。省エネ・創エネなどを組み合わせた炭化システムの事業採算性を調査する。


汚泥の高付加価値化と省エネ・創エネを組み合わせた事業採算性の高い炭化システムに関する調査事業 出典:国土交通省

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