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コンクリ表面の品質、タブレットでピタリと分かる:情報化施工(3/5 ページ)
日本国土開発と科学情報システムズは「コンクリート表層品質評価システム」を開発した。表面気泡の状況を自動的に判定して施工品質の改善につなげる。ディープラーニング技術を用いることで、従来の画像処理では到達できなかった精度に達した。
現場で容易に導入可能
コンクリート表層品質評価システムを利用するのは難しくない。ディープラーニングが十分に進んだ後、現場で必要な操作は図5に示したシステム全体像のうち、左側の矢印だけだからだ。
スマートフォンやタブレットにインストールしておいたソフトウェアを起動し、施工後のコンクリートに向かう。数m離れて写真を撮影後、7段階(4.0点〜1.0点)の点数を選ぶだけだ(図6)。ネットワークにアクセスできる環境であれば、ディープラーニングによる評価点数がリアルタイムに表示される。デモでは十数秒で全ての操作と処理が終わった。
その後、撮影した画像と点数を対にしてクラウド上に保存、次のユーザーが別の施工現場を撮影する際にデータとして利用できる。
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