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天神ビジネスセンターIIにビルOS「Facibble」導入 オープンAPIで竣工後も機能拡張:スマートビル

福岡地所は、福岡市中央区の複合ビル「天神ビジネスセンターII」に、パナソニック エレクトリックワークスが提供するビルOS「Facibble」を導入した。

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 福岡地所は2026年9月29日、福岡市中央区の複合ビル「天神ビジネスセンターII」に、パナソニック エレクトリックワークスが提供するビルOS「Facibble(ファシブル)」を日本で初めて導入したと発表した。

 Facibbleは、空調や照明などの建物内の設備/運営データをデジタル基盤につなぎ、新たな機能やサービスを開発/追加しやすくするビルOS。ビル設備、IoTデバイス、人やロボットの情報を標準化した形式で集約/管理し、メーカーやシステムをまたいでアプリケーションと連携する中核データプラットフォームだ。2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)では、空調熱源設備の制御最適化に採用された。

 天神ビジネスセンターIIではFacibbleを導入し、建物データを利用できるデジタル基盤を整備する。設備機器自体を更新せず、ソフトウェアのアップデートのように機能やサービスを追加/改善できる環境を構築することで、竣工後も利用者ニーズや社会環境の変化、テクノロジーの進化に対応するビルを目指す。


ビルOS「Facibble」を活用したサービスのイメージ 出典:福岡地所プレスリリース

 福岡地所とパナソニック EWは2024年2月から、次世代オープンビルプラットフォームの実証実験を共同で進めてきた。建物内の設備/運営データをAPIとして活用し、アプリケーション開発や業務効率化の可能性を検証。今回の導入により、実証で得た知見を実際のビル運営に展開する。

 今回の取り組みでは、ビルデータの一部をオープンAPIとして公開する。外部の事業者や開発者がデータを利用できる開発環境を整え、利用者ニーズや運営上の課題に応じたサービスの創出/拡張につなげる。

 API公開用のWebサイトを2027年2月に開設し、公開対象のデータや活用方法、追加するサービスなどの情報を発信する。入居テナントとの共創も進め、利用者の声や新たな課題をサービスに反映するという。

 福岡地所は天神ビジネスセンターIIを、竣工時点で完成する建物ではなく、運用を通じて進化するプラットフォームと位置付ける。当初は小規模なユースケースから実績を蓄積し、パナソニック EWとビルデータの利活用やサービス実装を進める。

 天神ビジネスセンターIIは、福岡市中央区天神一丁目に立地するオフィス/店舗/駐車場などからなる複合ビル。2023年10月に着工し、2026年6月30日に竣工、同年8月4日に開業した。

 敷地面積は約4085平方メートル、建築面積は約3517平方メートル、延べ床面積は約6万2720平方メートル。建物は地上18階/地下2階/塔屋2階で、高さは約87.5メートル。構造は鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造で免震構造を採用している。ZEB Oriented認証(設計段階)の他、DBJ Green Building認証4つ星の予備認証、CASBEE福岡「Aランク」認証を取得している。

 建物デザインは重松象平氏/OMAが担当。基本設計/実施設計/監理は前田建設工業・俊設計設計監理共同企業体、施工は前田・旭特定建設工事共同企業体が手掛けた。

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