プラント設計/施工をつなぐアドイン「ASPO」正式版提供、Arent:CAD
Arentは、Autodeskのプラント建設向け3DCADソフトウェア「AutoCAD Plant 3D」用アドイン「ASPO」の正式版を提供開始した。
Arentは2026年8月25日、Autodeskのプラント建設向け3DCADソフトウェア「AutoCAD Plant 3D」用アドイン「ASPO」の正式版を提供開始した。配管サポート材製作図を自動生成する他、スプール分割やスプール図の生成を支援し、設計から施工までのデータ連携を効率化する。
ASPOは、配管サポート材製作図自動生成ツール「ASPO Support Fab」と、スプール図生成ツール「ASPO Spool Manager」から成る。2026年4月末から一部のトライアル企業にβ版を提供し、先行ユーザーのフィードバックを基に機能を拡充/改善した。
Plant 3Dのモデル情報から配管サポート材製作図を自動生成
ASPO Support Fabは、Plant 3D上のモデル情報から配管サポート材製作図を自動作成する。Arentの試算によると、従来手法で1枚当たり約30分かかっていた作図を約5分に短縮し、作図工数を約83%削減できるという。1000枚規模の中小規模プロジェクトで約125万円のコスト削減を見込めるとしている。ヒューマンエラーの抑制にも寄与し、設計変更時にはモデルと同期することで手戻りの最小化を図る。
正式版では鋼材サポートを追加した他、ラック鋼材の図面への反映、サポートのグループ化機能の改善、Plant 3D標準サポートの寸法値出力などに対応した。
スプール分割から溶接情報の管理まで3Dモデルを連携
ASPO Spool Managerは、事前に定義したルールに基づいてスプール分割を半自動化し、3Dモデルからスプール図面の生成までを連携する。手動編集にも対応する。スプール番号と溶接番号を自動で付与し、工場製作と現場施工の区分も自動で割り当てる。割り当てを変更した場合は関連番号も自動更新する。
溶接箇所は溶接マーカーで可視化し、溶接マークやBOMの自動記入、データ整合性チェックによって手作業による漏れやミスを抑える。ASPOで設定したショップ/フィールド区分、スプール番号、溶接番号はAutodesk Forma Buildにも連携可能。従来は汎用CADやExcelを中心に管理していた溶接の進捗を3Dモデルと合わせて管理できる。
正式版では溶接マーカーの表現改善、エラーチェック結果のファイル出力、各種機能の安定性向上、Autodesk Formaへの溶接情報出力などを追加した。
Arentは、プラント建設では詳細設計(アイソメ出力)までデジタル化が進む一方、施工準備では汎用CADやExcelへの手入力が残り、情報のサイロ化が課題になっているとする。ASPOによって設計から施工へのデータ連携を効率化し、SSOT(Single Source of Truth:信頼できる唯一の情報源)の構築を支援する。
価格はASPO Support Fabが月額2万5000円、年間20万円。ASPO Spool Managerが月額19万円、年間150万円。いずれも1ライセンス当たりの税別価格となる。
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