建設現場の排水問題を解決 アクティオが水処理の新技術公開:現場管理(1/2 ページ)
建設現場から出る排水には、濁った水だけでなく、コンクリ由来の強いアルカリ性、工場跡地などではダイオキシン類が含まれることがある。自治体条例などの厳格化もあり、いかに周辺環境に悪影響を及ぼさず、適切な水処理をするかは切実な問題となっている。建機レンタル企業のアクティオは、こうした建設現場の排水問題を解決する最新の水処理機器を提供している。
建設現場で「水」は避けて通れない存在だ。梅雨時期の雨水による冠水、掘削時に湧き出る地下水、コンクリート打設などの作業で使用される洗浄水など、現場では常に大量の水が発生する。だが、そのまま河川や下水道へ流すことはできない。近年の環境意識の高まりを受け、水質汚濁防止法などの法律、自治体条例による排水基準は極めて厳格化しているからだ。
こうした中、総合建設機械レンタルのアクティオは2026年7月7日、栃木県の佐野テクノパーク統括工場で「水環境を支えるアクティオの水処理技術」プレスセミナーを開催。会場には各種の水中ポンプ、pH処理装置、濁水処理装置、特殊排水処理装置などを展示し、建設現場の水問題を解決する最新テクノロジーを紹介した。
厳格化する排水規制に対応、アクティオの技術力と製品ラインアップ
説明会でアクティオ 広報部 主査 深沢拓氏は、「工事現場と水は、切っても切れない関係にある」と指摘。適切な処理を怠れば、周辺生態系への悪影響はもちろん、構造物自体の寿命を縮める要因にもなり得ると説明した。
建設現場から出る排水には、土砂による濁りだけでなく、コンクリート由来の強いアルカリ性、工場跡地の再開発や焼却炉の解体などで発生する重金属やダイオキシン類が含まれるケースがある。
現在、放流基準は法律によって厳しく規定されている。水素イオン濃度(pH)であれば、農産物や水産物への影響を考慮し、一般的に5.8〜8.6の範囲内が求められる。ダイオキシン類は、10pg-TEQ/L※以下の極めて低い数値が基準となっている。
※1リットルあたり10ピコグラム(pg)。1pgは1兆分の1グラム
一方で、現場には処理装置の設置スペースという物理的な制約が常に付きまとう。従来の高度排水処理システムは、複数の大型装置を組み合わせるため、都市部の狭小現場などでは設置が困難だった。また、水質の変動に合わせて、作業員が手動で薬剤投入量を調整する手間、その人件費も負担となっていた。
こうした課題に対し、アクティオは単に機械を貸し出すだけでなく、専門的なノウハウをプラスして提案する「レンサルティング」という独自のアプローチで解決を図る。
現在は、創業の原点でもある水中ポンプだけで、約12万台という圧倒的な保有数を誇る。東日本と三重県いなべ市の西日本の両広域センターで徹底した整備を手掛ける「モノ」の力に加え、現場ごとに異なる水質や水量に応じて機器構成を最適化する「知恵」も提供している。その知恵で、原子力発電所の安全対策工事(防潮堤建設)や大規模なトンネル工事から都市部のビル解体まで多様な現場ニーズに対応できる。
説明会では、100V-400Wの小型モデル(吐水能力:毎分100リットル)から、毎分4トンの排水が可能な19kWの大型機まで、多彩なポンプのラインアップを紹介。また、水位を検知して自動で動作をオン/オフする「オートポンプ」や数ミリの低水位まで排水可能な「残水ポンプ」など、省力化にも直結することもPRした。
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