生コン工場のモルタルをミキサー車で直送、3D建設プリンタの施工を実証:デジタルファブリケーション
V3D Asia、中澤建設、雲南共同生コン生産会社は、島根県雲南市で、国内で一般流通するモルタルとガントリー式3D建設プリンタを組み合わせた小規模構造物のオンサイト施工実証に成功した。
V3D Asia、中澤建設、雲南共同生コン生産会社は2026年6月15日、島根県雲南市で、国内で一般流通するモルタルを用いたガントリー式3D建設プリンタの施工実証に成功したと発表した。
施工実証は2026年5月26日〜28日に実施。現場から16.5キロ(車で約20〜30分)の距離にある雲南生コンの工場から、V3D Asia独自の添加剤を数%加えたモルタルをミキサー車で現場へ搬入し、3Dプリント施工に対応する材料として使用。現場でV3D Asiaが開発した3D建設プリンタのシステムへ投入し、小規模構造物のオンサイト施工を行うモデルの有効性を検証した。
従来の3Dプリンティング建築では、海外製の特殊なプレミックスモルタルや専用材料の調達や輸送コストが課題となっていた。今回の実証では、地域の生コン工場やミキサー車といった既存の建設サプライチェーンを活用しながら施工できる可能性を確認した。
実証では、V3D Asiaがプリンタと施工ノウハウを提供し、中澤建設が実証フィールド整備や施工面を担当した。雲南共同生コンはモルタル供給と品質管理の知見を提供した。3社は、日本国内での3Dプリンティング建築の実用化に向けた基礎データを取得したとしている。
今回の実証を通じて、既存の生コン工場やミキサー車を活用した3Dプリンティング建築の可能性を確認したほか、高価な専用材料に依存しない施工モデルによる材料調達や現場運用の負担軽減効果を検証した。
今後は、施工データや材料供給に関する知見を基に、モルタルを用いた施工条件の最適化やプリンタ制御と材料特性の調整を進める。また、地域建設会社との連携モデルの構築にも取り組み、日本国内での3Dプリンティング建築の実用化に向けた検証を継続する。
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