空に「道」をつくる! ブルーイノベーションが台湾Aeroprobingと提携:Japan Drone 2026(2/2 ページ)
ブルーイノベーションは、Jアラートと連動し、発災1分以内にドローンが自動離陸する「BEPポート・防災システム」の本格運用を開始した。従来の津波特化型から洪水や土砂災害、森林火災など広域災害へ対応を拡大したサービスだ。また、台湾政府出資のAeroprobingと提携し、高性能機体とBEPを統合したソリューションをアジア全域にも展開する計画を打ち出した。
台湾Aeroprobingと戦略的協業へ、ハードとソフトを融合
ブルーイノベーションは、アジア市場を見据えた強力なパートナーとして、台湾のAeroprobing(エアロプロビング)との連携を強化した。2015年に設立されたAeroprobingは、台湾政府系ファンド(行政院国家発展基金)からの出資を受けるなど、高い技術力を誇る航空電子制御のスペシャリスト集団だ。
両社は2019年から連携してきたが、今回の提携は単なる機体開発だけに留まらない。Aeroprobingの高性能なハードウェアに、ブルーイノベーションのBEPクラウドシステムを接続し、「空のインフラ」として統合的なソリューションを提供する狙いがある。
ブルーイノベーション 代表取締役社長 熊田貴之氏は、小型マルチコプター「AS1」と、大型のヘリコプター型ドローン「AP-Heli」を活用した新たなドローンサービスを提案した。AS1は点検用途に強みを持つ機体で、インフラや送電線の点検、C-UAS(対ドローン監視)などを想定している。大型のAP-Heliは、長距離/長時間の飛行が可能で、農薬散布に適している。
両社のドローン技術の融合で、屋外点検や農業といった産業分野で、BEPポートを活用したドローン運用の自動化が可能になる。熊田氏は「Aeroprobingが持つ高い航空電子制御技術と、私たちが培ってきた社会実装のノウハウを掛け合わせる。ハードとソフトをセットにしたソリューションとして提供することで、顧客の課題解決にしっかりとリーチしていきたい」と提携強化の意図を説明した。
アジアの空に「道」を 両社が描くグローバルインフラ戦略とは
両社は日本国内にとどまらず、アジア市場全域を見据えた壮大な戦略の第一歩となる。Aeroprobing CEO ランス・カオ(Lance Kao)氏は、「当社は長年ドローンの開発を進めてきたが、近年はクラウドシステムとの統合を最も重視している。ブルーイノベーションは、クラウド管理や情報システムで優れた知見を持っている。両社の技術を融合させた強力なソリューションで、台湾や日本をはじめ、インドネシアやタイといった東南アジア諸国でも市場を開拓できるようになる」と展望を述べた。
ブルーイノベーションが掲げる「道なき空に、道をつくる」というスローガンには、ルールや仕組みがない場所に新たな社会基盤を築くという強い意志が込められている。熊田氏は「当社は空を社会インフラ化する会社だ。BEPのシステムやこれまでの実績を最大限に活用し、アジアの空に確固たる道をつくっていく」と力強く抱負を語った。
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