ニュース
鴻池組、仕上検査の音声入力AI機能をスパイダープラスと開発 作業時間33%短縮:AI
鴻池組は、スパイダープラスと共同で、建設DXサービス「KOCoチェック」に「仕上検査音声入力AI機能」を追加し、建設現場で試験運用を開始した。
鴻池組は2026年6月15日、スパイダープラスと共同で、自社開発の建設DXサービス「KOCoチェック」に「仕上検査音声入力AI機能」を追加し、建設現場で試験運用を開始したと発表した。事前の効果検証では従来の手入力と比較して仕上検査業務時間を33%短縮した。
KOCoチェックは、建設現場の検査業務の効率化と品質平準化を目的にスパイダープラスと共に開発した建築工事管理システム。2013年から運用しており、継続的に機能拡充を進めている。
建物完成直前に実施する仕上検査では、内外装の傷や汚れ、設備の動作確認など膨大な項目を記録する必要があり、入力作業の負担軽減が課題となっていた。
新機能の仕上検査音声入力AI機能は、アプリに登録した図面上で行う検査結果の記録を、従来の手入力から音声入力へ置き換える。作業時間の短縮に加え、入力ミスや手戻りの低減による記録精度向上も期待される。
鴻池組は今後もスパイダープラスと連携し、実際の建設現場で試験運用を進めながら、AI認識精度の向上や現場への定着を図る。現時点での提供範囲は鴻池組の特定現場に限定し、一般提供は2026年冬〜2027年春ごろを予定している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
安全衛生:三菱電機ビルがAWS基盤の危険予知アプリを自社開発 AI添削で「KY活動の形骸化」解消
三菱電機ビルソリューションズは、昇降機の作業現場での労災防止を目的に、AWS基盤の危険予知活動支援アプリ「KY-Support」を開発し、2026年4月から順次全社へ導入する。生成AIが過去事例を基にリスクを提示し、作業内容に応じた対策を音声入力するとリアルタイムでチェックされるなど、「リスクの個人差」や「KY活動の形骸化」といったKY活動の問題点が解消される。
AI:音声認識×生成AIの建設現場向け新基盤、今後3年で3000社導入目指す アドバンスト・メディア
アドバンスト・メディアは、AI音声認識と生成AIを組み合わせた建設業界向けプラットフォーム「AmiVoice B-Work One」をリリースした。これまで音声入力技術を軸に個別展開してきたサービス群を統合し、現場の円滑な情報共有と業務効率化を支援する。将来はAIエージェントによる自律的な現場支援を目指す。
xR:石神井川工事に採用、竹中土木も導入した「作る前に直す」リコーの設計検討VRサービス
建設業界でもVRやARなどのxRサービスが安全教育や内見、設計レビューなどで活用が進む中、リコージャパンはコスト増や工期延長に影響を与える「設計検討」にフォーカスしたVRサービスを提案する。BIM/CIMや点群をもとに生成したVR空間では、特許取得済みの独自インタフェースや音声入力、ツアー移動、VR酔い防止などの豊富な機能を備える。既に東急建設や竹中土木などが先行導入し、発注者含む関係者の情報共有や現場ライブ中継のVR監視などに活用した。
AI:音声で帳票作成など“現場で本当に使われるDX”をオーダーメイドで開発支援、L is B
L is Bは、生成AIや画像解析、音声技術などを用いた「オーダーメイド型」の現場AIソリューションを強化している。建設現場の危険箇所見える化や音声による帳票作成、画像解析の工具忘れ防止など、実務に即した課題解決を支援する。
第9回 JAPAN BUILD OSAKA:パナソニックとトヨタが設立したPLTが開発 着工から竣工までを一元的に記録する「CONSAIT」
パナソニック ホームズ、トヨタホーム、ミサワホーム、パナソニック建設エンジニアリング、松村組のホールディングス会社「プライム ライフ テクノロジーズ」は、着工から竣工までの記録業務を効率化する複数のアプリから成るクラウドプラットフォーム「CONSAIT」を提供している。最新のアップデートでは、仕上検査時に指摘事項を発話するだけで自動入力する「CONSAIT Pro仕上検査」をリリースした。
現場管理:建設現場の「ヒト/コト/モノ」をデジタルでつなぐ スパイダープラスの“統合プラットフォーム”構想の全容
スパイダープラスは、建設現場で発生する「ヒト/コト/モノ」の情報を一元的に管理する統合型プラットフォーム「SPIDERPLUS Workspace」の構想を明らかにした。従来の図面/帳票中心の施工管理領域から、労務管理や資機材管理、現場内外の情報連携までを視野に入れた拡張戦略で現場全体のデジタル最適化を図る。
