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“3K”を払拭するアクティオの長野新工場が稼働開始 建機洗浄の自動化など最新設備を導入産業動向(3/3 ページ)

アクティオは長野県千曲市に、国内最大級の整備拠点「長野ちくまテクノパーク統括工場」を開設した。最新の自動化設備による省力化に加え、自社での車検対応で整備技術も高度化。他にもヘリポートなどBCP対策も有し、地域社会との共生も目指す。

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 他にもブレーカーのノミ(刃先)を再生する機器、トラックローラーの交換を容易にするジグ(通称:シーソー)、溶接ロボットなども導入。長尾氏は「今まで外注していた作業を内製化することで、原価低減と専門技術の向上につながる」と説明した。

細かな鉄球を噴射して汚れやサビを落とすショットブラスト設備
細かな鉄球を噴射して汚れやサビを落とすショットブラスト設備
汚れた風菅を洗浄する装置も。人力での作業に比べ、作業時間の80%削減を見込む
汚れた風菅を洗浄する装置も。人力での作業に比べ、作業時間の80%削減を見込む
建機用の塗装ブース。背の高い建機に対応できるように天井はオープン式。空気の流れを上から下に制御して、塗装ミストや粉塵の拡散を抑える
建機用の塗装ブース。背の高い建機に対応できるように天井はオープン式。空気の流れを上から下に制御して、塗装ミストや粉塵の拡散を抑える
トラックローラー交換用のジグを開発。20〜30キロもある重い部品を少ない負荷で1人の作業員で、交換できるようになった。建設荷役車両安全技術協会の「考案賞」を受賞した
トラックローラー交換用のジグを開発。20〜30キロもある重い部品を少ない負荷で、1人の作業員で交換できるようになった。建設荷役車両安全技術協会の「考案賞」を受賞した

ヘリポートの設置や絶滅危惧種「オオルリシジミ」を守る植栽プロジェクト

 ちくまテクノパークでは、BCP(事業継続計画)対応にも気を配っている。その代表例が、敷地内に作られたヘリポートで、全長17メートルの大型のドクターヘリや災害救助ヘリが着陸できる。

工場のすぐ前に作られたヘリポート
工場のすぐ前に作られたヘリポート

 また、ちくまテクノパークでは、停電時の備えとして敷地内5カ所に分電盤を配し、軽油備蓄基地(2万リットル)も完備。長期の停電でも、工場稼働を止めずに済む。

 お披露目会の締めくくりには、地域と連携した環境保全活動の一環で地元の更級農業高校の生徒や「オオルリシジミ保存会」のメンバーが参加し、クララの記念植栽を行った。クララは千曲市の市蝶で、絶滅危惧種に指定されている「オオルリシジミ」の幼虫が唯一餌とする植物だ。

 小沼氏は、過去に京都の平安神宮で行った環境保全プロジェクトに触れ、「新しい工場の敷地で絶滅危惧種を守る活動に協力できることは、大変ありがたいチャンスだ」と述べた。更級農業高校の校長も「工場という場所で生き物との共生が感じられることは、これからの社会で意義のあること」と歓迎した。

 参加した生徒たちは、保存会の指導のもと、1株ずつ丁寧にクララの苗を工場敷地内の斜面に植樹した。景観整備に留まらず、地域の生態系維持に直接貢献する活動でもある。

 アクティオは、千曲市との間で災害時の物資供給に関する協定を結んでいるだけでなく、環境保全活動を通じても地域社会との絆を深めていく構えだ。

更級農業高校の生徒とクララの苗を植える小沼氏
更級農業高校の生徒とクララの苗を植える小沼氏

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