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コベルコ建機が10年ぶりに主力機刷新 「OTA」で常に進化する次世代ショベル初披露ICT建機(2/3 ページ)

コベルコ建機は、主力の20トンクラス油圧ショベルを約10年ぶりにフルモデルチェンジした次世代ICT建機「SK200」を発表した。OTA(Over the Air)技術の採用で、建機導入後も進化を止めず、機能を拡張し続けることで、施工自動化や接触事故防止など建設工事の多様化するニーズに常に応えられる。

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“2D”のマシンコントロール/マシンガイダンスの利点

 ICT施工への対応では、3Dではなく、あえて2Dのマシンコントロール(MC)とマシンガイダンス(MG)を採用した。その理由について山下氏は、「正確な数値で掘削や整形をサポートし、出来形をそろえられるのは3Dと同じ。ただ2Dであれば、3Dデータを作成する手間や高額なシステム導入費用を抑えられ、標準モニターで設定できるため、小規模工事でも使いやすい。また、国土交通省では現在は3Dを推奨しているが、2DのICT施工要領を新たに整備すると発表しており、今後の普及も予想される」と語った。

2Dのマシンコントロールとマシンガイダンス
2Dのマシンコントロールとマシンガイダンス 提供:コベルコ建機

 3Dが必要な現場では、OTAに用いる通信コントローラーを活用し、機器の後付けなしで、ソフトウェアアップデートによって3DのMC/MGへオプションで変更もできる。なお、コントローラーは、チルトローテーターなど他社製含む別の機器とのAPI連携にも対応する。

 機体のハード面では、油圧機器のスペックやシステムのセッティングも見直し、生産性を現行機比で約10%向上させた。旋回トルクは約12%アップし、旋回時にトップスピードまで力強くスムーズに加速する。アーム掘削力は約7%上がり、力強い掘削で、サイクルタイムの短縮が見込める。ヤンマー製のディーゼルエンジンは、「特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律(2014年基準)」に適合し、低回転域からも力強いパワーを発揮する。

360度の鳥瞰映像と270度のエリア検知で事故防止

 安全面では、建機との接触による死亡事故の24%が“前方”で起きていることを踏まえ、4台の広角カメラを取り付け、4つの映像を合成した360度の鳥瞰(ちょうかん)映像で常にモニタリングして事故を未然に防ぐ。さらに、操縦者が視認しにくい右前を範囲に加えた周囲270度のエリア内で人の姿を検知すると、モニター表示とアラームで危険を知らせる。オプションで、人との距離に応じて段階的に、自動で減速または停止する補助機能も用意している。

 人以外にも、橋梁(きょうりょう)や壁、電線、地下埋設物など、あらかじめ設定した作業範囲外の6面に近づくと自動停止し、不要な衝突を避けられる。

車体後部のカメラ
車体後部のカメラ
オプションの人をエリア内で検知すると自動停止/自動減速する機能
オプションの人をエリア内で検知すると自動停止/自動減速する機能 提供:コベルコ建機
周辺の構造物との衝突を避ける領域制限機能
周辺の構造物との衝突を避ける領域制限機能 提供:コベルコ建機

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