東京江東区に延べ15万m2の物流施設「DPL東京東雲」竣工、ヤマト最大級の統合型拠点に:ロジスティクス
大和ハウス工業が東京都江東区で開発を進めていた物流施設「DPL東京東雲」が、2026年4月6日に竣工した。地上6階建て、延べ床面積15万平方メートルの規模で、大和ハウス工業として都内最大級の物流施設となる。施設にはヤマト運輸が入居する。
大和ハウス工業は2026年4月7日、東京都江東区で開発を進めていた大型マルチテナント型物流施設「DPL東京東雲」が竣工したと発表した。施設にはヤマト運輸が入居し、全国の物流拠点への仕分けや輸配送機能とロジスティクス機能を一体化したグループ最大級の統合型ビジネスソリューション拠点として運用される。
新施設は、地上6階建て、総延べ床面積15万468平方メートル、PCaPC造一部S造の免震構造。大和ハウス工業の都内開発案件として最大規模となる。設計はフクダ・アンド・パートナーズ、施工は西松建設が手掛けた。
東京駅から5キロ圏内に位置し、首都高速晴海線「豊洲インターチェンジ」から約1.5キロと近接する他、首都圏三環状道路や主要高速道路へもアクセスしやすい。大井コンテナ埠頭や羽田空港から車で約20分と、陸海空の物流ネットワークを活用できる立地にある。
周辺環境に配慮し、外観は建物の圧迫感を軽減するため、下層から上層にかけて明るくなるグラデーション外壁パネルを採用。さらに、都市部のオフィスビルなどでも用いられるカーテンウォールを取り入れることで、周辺の街並みと調和したデザインとした。
車路とランプウェイは防音壁で囲い、車両の走行音の低減に加え、夜間の車両ライトの影響を抑制。屋上には防眩仕様の太陽光発電システム(出力1,091.42キロワット)を設置予定だ。BELS最高ランクの6つ星を取得し、ZEB Ready基準を達成。建物の省エネ性能向上とエネルギー消費量の削減を実現している。
最上階のラウンジは、開放的な空間と東京湾岸を望む眺望を確保。24時間営業の無人コンビニエンスストアの設置を予定するなど、従業員がリフレッシュできる環境を整備した。また、仕事と子育ての両立を支援するため、最大14人を受け入れ可能な保育施設を施設内に設置。普通乗用車86台分の駐車場と32台分の駐輪場を確保し、駐車場内にはEV充電ステーションを設置するなど、通勤利便性にも配慮した。
木造建築を取り入れた地域貢献施設
施設の敷地南側には、地域住民が利用できる集会所や公衆トイレ、公開緑地を備えた地域貢献施設「SHINONO-BA」を整備した。既存の集会所と公衆トイレを建て替えたもの。約200メートルにわたって続く「江東区立東雲緑道公園」に隣接し、公園との連続性を生かし、回遊性のある空間を形成した。
SHINONO-BAは非住宅の木造/木質化を推進する大和ハウス工業の取り組み「Future with Wood」に基づき、木造建築で整備した。勾配屋根で片流れの屋根を左右交互に組み合わせ、屋根形状に変化を持たせた。敷地内の護岸壁の一部をガビオンウォールの館銘板に再利用するなど、周辺環境との調和にも配慮した。なお「DPL」シリーズで木造建築を採用したのは今回が初となる。
今後は、地域住民の交流拠点としての活用に加え、災害時には地域の防災拠点としての役割も見込む。
2026年4月7日に開設、2026年6月から順次稼働
ヤマト運輸は新拠点を2026年4月7日に開設し、2026年6月から順次稼働を開始する計画だ。東京都大田区「羽田クロノゲート」に次ぐグループ最大級の延べ床面積を有し、ロジスティクスサービス提供するエリアには、温湿度が管理されたエリアや海外物流サービスを提供する保税エリアを設ける予定だ。
首都圏の店舗向けの当日配送や翌日配送分の受注時間延長が可能になり、配送のリードタイム短縮や販売機会の最大化に貢献する。
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