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清水建設、土木設計プラットフォーム「Shimz DDD」を運用開始 設計・施工計画の自動化を推進産業動向

清水建設は、土木設計のDX基盤として、設計の自動化、設計ワークフローのデジタル化、設計情報の利活用を図る土木設計プラットフォーム「Shimz DDD」を構築し、運用を開始した。

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 清水建設は2026年3月30日、土木設計のDX基盤として、設計の自動化(Design Automation)、設計ワークフローのデジタル化(Digital Workflow)、設計情報の利活用(Design Data Utilization)を図る土木設計プラットフォーム「Shimz DDD」を構築し、運用を開始したと発表した。

 対象の設計・施工計画業務は、仮設計画を含む構造計画、構造解析、構造照査、施工図作成、図面照査、設計関連情報の共有化など。国土交通省がi-Construction 2.0の中核技術に位置付けるBIM/CIM化に対応し、今後は、土木工事の設計施工案件では初めからBIM/CIM対応の図面とし、2D図面で発注される施工案件は必要に応じてBIM/CIM化を図る。


Shimz DDDの機能イメージ 出典:清水建設プレスリリース

 設計の自動化施策では、配筋施工図の作成、修正、照査を大幅に省人化する自動化システムを開発、実用化した。システム開発では、鉄筋のあらゆる加工パターンをモデル化し、自動化のベースとなる統一情報モデルを整備。加えて、発注者ごとに異なる設計基準として、鉄筋の間隔、かぶり、曲げ内半径、フック余長といった構造細目をデータベース化した。

 今後は設計施工案件では、清水建設のエンジニアがまずBIM/CIM対応の3Dモデルを設計、構築する。その際、配筋施工図自動化システムが成果物の3Dモデルをデータベースと照合し、配筋計画の不具合の有無を照査することで設計品質を確保する。配筋施工図は2Dの展開図、加工図、鉄筋集計表で構成され、従来は個別に作成していたが、BIMの機能を使うことで3Dモデルから任意の躯体断面を切り出し、必要な配筋施工図を自動生成できるため、図面間の不整合を抑えられるという。

 2D図面のBIM/CIM化では、システムが統一の情報モデルに照らしてCAD図面から鉄筋の形状情報や径、配筋間隔、フック形状などの幾何/数量情報、同形状/寸法の鉄筋の施工範囲、床版、側壁などの躯体部位といった配筋位置などの施工計画情報を取得。3Dモデルを構築して各部材に属性情報を格納する。最終的には設計基準との不整合の有無を照査し、図面品質の確保につなげる。

 既にジャカルタ地下鉄の現場で、鉄筋施工図自動化システムを先行導入している。その結果、配筋施工図の作成で5割、図面の各種照査業務で7割の省人化効果を確認した。

 その他の機能として、設計ワークフローのデジタル化では、プロジェクト関係者に設計変更の内容や必要な作業指示を通知する他、指示対応の有無などが情報を共有可能。設計情報利活用は、自社施工物件の設計データや仕様書を蓄積し、類似の構造物の検索や設計データを参照できる仕組みだ。

 今後はShimz DDDで提供するサービス機能を拡充し、働き方改革を進めながら土木設計業務の合理化を推進する。

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