生成AIで設計BIMに革新! “BIM確認申請”時代の「Archicad」最新版を徹底解剖:Graphisoft IGNITE Japan 2025(4/4 ページ)
グラフィソフトジャパンはBIMソフトウェア「Archicad」の最新版をリリースし、オンラインイベント「Graphisoft IGNITE Japan 2025」を開催した。2026年4月から始まる「BIM図面審査」への対応、設計者のパートナーとなる生成AI「AI Assistant」、設備設計ツール「MEP Designer」などの新機能を紹介。ユーザーの声を反映したUI改善や他社ソフトとの連携強化もアピールし、設計BIMをけん引する姿勢を示した。
「COLLABORATION」の取り組みを紹介した加藤香織氏は、新旧バージョンなど異なるプロジェクト同士を比較できる「Project Compare(プロジェクトコンペア)」に触れるとともに、OPEN BIMでArchicad 29と連携できる他社ソフトウェアを解説。国際標準ISO 16739に準拠した土木向け3Dモデルデータ形式の「IFC4.3」、世界で利用者300万人以上を誇るPDF化された図面専用の閲覧ソフトウェア「Bluebeam(ブルービーム)」にも対応する点を強調した。
PCやスマートフォンなどデバイスを限定しないBIMビュワーアプリ「BIMx(ビムエックス)」のアップデートでは、切断面のカスタマイズをはじめ、片手でも作業できるようになった「ジョイスティックウォークモード」を追加。直近の新機能では、パースビューから平行投影への切り替え、ビュー切替時のアニメーションオフも可能になった。
最後にBIM確認申請について語ったのが鈴木雄三氏。BIM確認申請は、2026年4月からBIMモデルとPDF図面を提出してPDFデータで確認する「BIM図面審査」、その先の2029年度にはBIMモデル自体を審査に諮る「BIMデータ審査」と段階的に展開する予定だ。鈴木氏は「BIMは自主的に使うものから、BIM確認申請で使わなければならない必須のツールへと移行する」と強調する。
Archicadは、既にBIM確認申請に必要な書類作成の要件を満たしており、入力情報を設計中にリアルタイムで法的にチェックする機能も搭載している。ワークフロー中の自動判定となるため、実施設計後に不備が見つかり手戻りが発生することもない。鈴木氏は「特段難しい使い方は必要なく、Archicadの普段使いで十分、BIM図面審査に対応できる」と補足する。
さらなる対応策として、敷地マネージャーのVer.3.0を2025年12月に発表。敷地境界線や道路中心線から建物外壁へ、1階部分で3メートルの延焼のおそれのある範囲を自動生成する「延焼ライン自動生成」を実装した。
また、ACUGのワークフロー研究会では、申請サンプルを整備するプロジェクトも進んでいるという。
その後イベントでは、Archicadユーザーによる実践的なゲスト講演へ進んだ。今後、そちらも記事として取り上げる予定だ。
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