「金属に内蔵」できる革新的アンテナ技術 パナソニックが無線通信の弱点克服:無線ネットワーク(1/2 ページ)
近年、スマートフォンやカメラなど、通信機能を持つ各種端末は日常生活で欠かせない。世界的にその数量は右肩上がりで、今後もさらなる増加が見込まれる。そうした中でパナソニック エレクトリックワークス社は、無線通信のボトルネックだった「金属」に内蔵できる独自のアンテナ技術を開発し、IoTのさらなる普及を後押しする。
現代ではスマートフォンやPC、カメラ、リモコン、ウェアラブル端末、照明器具など、通信機能を持つデバイスが身の回りにあふれている。国際的にもIoTデバイスはあらゆる分野で増加しており、2019年度と2024年度のデバイス数を比較すると、ほぼ倍増した。
こうした通信を下支えしているのが無線アンテナの技術だ。無線の電波は周波数帯によって扱える情報量や届く範囲が異なるため、製品に合わせてさまざまな周波数帯のアンテナが活用されている。
2026年2月20日に開催したパナソニック エレクトリックワークス社(以下、パナソニック EW社)の技術説明会に登壇した無線システム開発課の竹田真理氏は、「世界的にも無線化の普及は加速している。当社のLED照明でも、タブレットやリモコンを用いて、調光や調色などができる機器に力を入れている。これからもIoTデバイスの活用範囲は広がっていくはずだ」と指摘した。
しかし、従来のアンテナ技術では、金属機器や構造物に内蔵したり近くに設置したりすると、通信性能が劣化してしまうことがボトルネックだった。
電設資材は基本的に法規制や放熱設計、強度面などの理由から、金属筐体(きょうたい)の使用が一般的だ。そのため、金属に近づけると性能が落ちる無線アンテナは、別途樹脂で覆ったり、外部に露出させたりする必要があった。ただこうした対策では、デザイン性や強度が低下する上、金属製の壁面や天井などがある施設では無線化自体が困難といった課題を抱えていた。
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