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秋葉原の木造ハイブリッドオフィスビルにArchNexのビルOSが採用:スマートビル
サンケイビルは2026年春竣工予定の木造/S造ハイブリッドオフィスビル「KiGi AKIHABARA」の共用部に、ArchNexのビルOS「nexOS」を採用した。
ArchNexは2025年11月26日、サンケイビルが東京都千代田区で開発中の木造ハイブリッドオフィスビル「KiGi AKIHABARA(キギ アキハバラ)」(2026年春竣工予定)の共用部に、ビルOS「nexOS」を導入すると発表した。
今回の導入は、「都市と森のリンク」をテーマとしたASIBA、ソマノベースとの共創プロジェクトの一環。プロジェクトでは建物内の設備やセンサーと連携したアプリケーションを開発する。nexOSはアプリケーションを支えるデジタルツインと設備制御基盤として棋王する。
都市と森のリンク企画は、都市と森林の関係性を体験的に感じられる場の創出を目指している。
nexOSは、空調、照明、ディフューザー、AIカメラ、環境センサーなどの各種設備/機器を接続し、データ統合とリアルタイムな設備制御を実現する。
3社は今後、KiGi AKIHABARAを通じて、都市空間における自然との新たな関係性をデジタル技術によって可視化、体験化していく。
KiGi AKIHABARAの計画地は、東京都千代田区東神田2丁目、木造/S造の地上9階建てで、敷地面積169.27平方メートル、延べ床面積は1055.90平方メートル。設計は熊谷組、施工は熊谷組/住友林業。
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