現場から経営まで一気通貫で管理 建設業の売上20%増が見込める「プロワン」:メンテナンス・レジリエンスTOKYO2025(1/2 ページ)
建設工事やリフォーム工事、ビルメンテナンス業務では、顧客管理や施工管理、経営管理などを別々のツールで管理していることが多い。その結果、各業務が分断して情報が共有されないサイロ化し、DXを妨げる一因となっていた。ミツモアの「プロワン」は、工事現場からバックオフィスまでの情報の流れを一気通貫で管理し、業務全体の効率化、さらには経営DXにもつながるという。
ミツモアは、「メンテナンス・レジリエンスTOKYO2025」(会期:2025年7月23〜25日、東京ビッグサイト)で、建設現場からバックオフィスまでの業務を一括で管理するVertical SaaS「プロワン」を訴求した。
建設のIT化では、現場の効率化に関心が向かいがちだ。工期や働く人、労働時間の管理などをデジタル化すれば、工事は滞りなく進み、予定通りに完了する。しかし、多くのITツールは現場だけに目を向けており、会社の営業活動も含むものは少なかった。
プロワンは、現場だけにフォーカスしたソリューションではない。現場管理に加え、営業活動の支援もカバーし、蓄積したデータを経営にも生かせるように製品設計されている。
案件の始まりから終わりまでを全体最適化する「プロワン」
ミツモア マーケティング本部 プロワンマーケティングG 岡本健吾氏は、「プロワンで案件が発生したタイミングから、受注、工事、完工後の金銭のやり取り、その後の経営上のデータ分析までが一気通貫で行え、全体最適化が目指せる」と話す。
具体的には顧客管理、営業支援、案件受領、見積/発注/請求までの一連の業務をカバー。原価管理や入出金の管理にも対応し、プロセス全体を掌握することでビジネス全体の最適化が実現する。
このうち顧客管理では、営業や現場、管理部門の全関係者がリアルタイムで情報共有し、紙やExcelでの煩雑な管理がなくなり、顧客との継続的な関係構築と売上拡大を支援する。
現場向けには、スマートフォン用の専用アプリで、「次に向かう現場」「今月の実績」「タスク」などを表示し、現場担当者が次に何をするべきかをリアルタイムに確認できる。現場までの移動時間や作業完了時間を記録する他、書類テンプレートと写真/ファイル管理機能で次の現場への移動中に報告書を作成することも可能だ。
現場作業者が入力した情報はプロワンで一元管理し、分析すれば会社経営で重要なデータとなる。データは結果だけでなく過程の情報を含み、個人ごとの成果やKPIの達成状況が詳しく分かり、定量的なマネジメントが実現する。
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