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工程の「変更」や「調整」がもう負担にならない? ビーイングの工事情報マネジメントシステムメンテナンス・レジリエンスTOKYO2025(1/2 ページ)

建設工事では、着工から竣工までスケジュール通りに進むことは稀だ。その間に工程の「変更」や「調整」が頻発する。ビーイングの「INSHARE」は、現場の工事情報を統合的に管理し、業務を効率化する現場管理DXのソリューションだ。コミュニケーション機能も備え、スケジュールに影響がありそうな事案が発生しても、関係者間で柔軟に調整ができる。

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 ビーイングは「メンテナンス・レジリエンスTOKYO2025」(会期:2025年7月23〜25日、東京ビッグサイト)で、クラウド型の工事情報総合マネジメント・システム「INSHARE(インシェア)」を展示した。工事現場における各種の調整業務やスケジュール管理が効率化できるソリューションで、現場管理のDXに役立つという。

個人別スケジュールの共有で、個人の作業を見える化

ビーイングのブース全景。今回はINSHAREを中心にアピールした
ビーイングのブース全景。今回はINSHAREを中心にアピールした 写真は全て筆者撮影

 ビーイングは、建設業や官公庁向けに建設や発注・管理などのシステムを開発するソリューションプロバイダーだ。建設業との取引実績は約4万社で、大手企業(土木系の請負完工高100億円以上)でのシェア率は87%にのぼる。一方、土木の完工高5000万円未満の中小規模でも4社に1社がビーイングの顧客だという。

 いくつものサービスを持つビーイングだが、今展で特に力を入れたのが、建設における現場の管理を効率化するソリューションのINSHAREだ。INSHAREには多くの機能が搭載されているが、その代表的なものにスケジュールの管理機能がある。

 INSHAREで特徴的なのが、工程ごとのスケジュールに加え、作業員ごとに予定が管理/共有できる点だ。工程に無駄なく綿密に組まれた昨今の工事工程では、たった1つの作業が滞るだけでその後の作業に大きな影響が出てしまう。しかし、各作業員の予定が個別に管理できていれば、問題が発生した場合でも柔軟に調整できる。

 クラウドベースのため、共有された情報はスマートフォンはもちろん、PCやタブレットなどでも参照可能だ。現場管理者は頻繁に工程やスケジュール、各現場の作業量などを把握し、常に最適な対応ができる。

作業員のスケジュールが個別に管理/共有できるのがINSHAREの大きな特徴
作業員のスケジュールが個別に管理/共有できるのがINSHAREの大きな特徴

 INSHAREには、チャットツールに似たコミュニケーション機能も搭載している。作業に関連のある人でグループを作り、その中で連絡やデータを共有することも可能だ。既読/未読のチェック機能もあり、写真や図版の共有にも使える。

 データ共有機能では古いデータが上書きされず、必要に応じて古いデータも参照できる。万一トラブルが起きた際に、原因追究のため、変更の履歴をたどることも可能だ。

登録した各種情報は、PCやタブレットなどからも参照できる。Webブラウザ上で動くのでアクセス端末を問わない。データはExcel形式で出力可能だ
登録した各種情報は、PCやタブレットなどからも参照できる。Webブラウザ上で動くのでアクセス端末を問わない。データはExcel形式で出力可能だ

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