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内床PCa製造工場を茨城に新設、年間4000戸超の部材供給 長谷工コーポレーション:産業動向
長谷工コーポレーションが茨城県かすみがうら市に新設した内床PCa製造工場が、2025年10月から本格稼働する。
長谷工コーポレーションは2025年9月24日、茨城県かすみがうら市に内床PCa(プレキャストコンクリート)製造を目的とした新工場が完成したと発表した。新工場は2025年10月の稼働開始を予定。年間4000戸超の内床PCa部材を製造する計画で、関東全域の自社マンション建設現場に向けて供給する。
新工場の敷地面積は約4万6430平方メートル、建築面積は約8811平方メートル。S造1階建てで、設計はNECファシリティーズ、施工は長谷工コーポレーションが担当した。運営は、長谷工コーポレーション、伊藤忠丸紅住商テクノスチール、ヤマックス、大協建設の4社が共同出資する長谷工インダストリーズが担う。将来は製造量を年間5000戸超へ増産することも視野に入れる。
長谷工コーポレーションはこれまで、板状マンションの外階段や、タワーマンションの柱や梁(はり)、内床/外床などの部材のPCa化を進めてきた。今後、板状マンションの内床のPCa化を進める計画で、新工場には最新鋭のPCa床板製造設備ラインを導入し、部材の安定供給を図る。
建設業界が直面する労働力不足やマンション工事の受注量増大に対応するため、長谷工コーポレーションでは今後もPCa化をはじめとした工業化工法の導入を拡大し、建設現場の生産性向上と働き方改革を推進するとしている。
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