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中古住宅とリノベ費用を“総額”で提案 パナソニックが3つのデジタルツールで工務店を支援リノベ(1/3 ページ)

パナソニック ハウジングソリューションズは、中古マンション価格とリノベーション費用を総額で提案できる新サービス「リノリッチ」の提供を開始した。即時提案を支援するデジタルツールの提供により、加盟工務店の新たな収益基盤づくりを支援する。

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 パナソニック ハウジングソリューションズは2025年6月から、中古マンションの購入とリノベーション費用をセットで提案できる新サービス「リノリッチ」の提供を全国の加盟店向けに開始した。施主による物件検索は2025年7月以降に順次展開し、第1弾として千葉県の一部エリアからサービスがスタートする。


記者会見に登壇したパナソニック ハウジングソリューションズ 営業本部 住宅・建築政策推進室 室長 松川武志氏 筆者撮影

 リノリッチは、パナソニックのパートナー制度「パナソニック ビルダーズ グループ」「Panasonic リフォームClub」「パナソニックの住まいパートナーズ」に加盟する全国の新築/リフォーム会社ネットワークを活用して展開する。不動産仲介とリノベーション工事をワンストップで提供し、住宅購入者の物件選定からリノベーションまでの判断をスムーズにするのが狙いだ。


中古住宅市場向けの新たなサービスとして提供 出典:パナソニック ハウジングソリューションズ

 背景には、中古住宅市場の拡大がある。

 パナソニック ハウジングソリューションズ 営業本部 住宅・建築政策推進室 室長の松川武志氏は「今後、中古住宅の流通量が増加すると見込まれており、リノベーション市場は2030年度に9000億円まで拡大するとの予測もある。不動産会社が扱いたがらないリノベーション向きの築古物件が増えると予想され、工務店にとってはチャンスになる」と説明。さらに「新築を主軸としてきた住宅会社にとっては新築一本足からの脱却が、リフォーム会社にとっては提案力を伴う工事領域へのシフトが、それぞれ顧客拡大や収益力向上に不可欠になる」と強調した。

 そこでパナソニック ハウジングソリューションズは、「中古住宅を買ってリノベーションしたい」施主をターゲットに、仲介とリノベーションを一体化し、加盟店の住宅会社とリフォーム会社の事業領域拡大を支援するリノリッチを立ち上げた。


中古住宅とリノベーションをセットにすることで選択肢が広がる 出典:パナソニック ハウジングソリューションズ

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