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総合モーターメーカーがドローン参入 エッジAI搭載の速度制御装置とモーターを初披露:Japan Drone 2025(1/3 ページ)
総合モーターメーカーのニデックが、ドローン分野への参入をまた一歩前進させた。「Japan Drone 2025」に初出展し、独自開発のESC(電子速度制御装置)と、それを搭載したドローン用モーターを披露。軽量/高効率の設計に加え、エッジAIによる異常検知機能など、空のモビリティーの安全を支える新たな動力技術に注目が集まった。
モーター分野で世界をリードするニデックは、「Japan Drone 2025」(会期:2025年6月4〜6日、幕張メッセ)に初出展した。家電から自動車まで、あらゆる“動くもの”にモーターを提供してきたモータメーカーが今展のブースで披露したのは、ドローン向けに開発を進めるESC(電子速度制御装置)と内蔵したモーターだ。
総合モーターメーカーがドローン分野に参入する理由
ニデックは、「小さいものから大きいものまで、回るもの/動くもの全てを手掛ける」という理念を掲げる総合モーターメーカー。家電や自動車、産業機器といった幅広い分野で実績を持つ。2024年にはイスラエルのAIR VEVと、eVTOL(電動垂直離着陸機「AIR ONE」の生産モデル向けモーターの共同開発に合意するなど、近年は次世代モビリティー領域にも進出している。
ドローン分野でも既に複数の実績がある。調査/点検ドローンを展開するLiberaware(リベラウェア)の小型機「IBIS」には、ニデックと共同開発した防塵モーターが搭載されている。2024年に日本国内販売が始まった米Skydioの自律飛行型ドローン「Skydio X10」にも、推進用やジンバルカメラ制御用のモーターにニデック製品が採用されている。
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