ニュース
住宅と非住宅の境界を超えた「EV充電器のスタンダード」 パナソニック EW社が強みとする3つの改良点:EV(2/4 ページ)
パナソニック エレクトリックワークス社は、EV車用の充電器「ELSEEV hekia S Mode3」をモデルチェンジし、2025年7月22日に発売する。設計自由度、サービス拡張性、コストパフォーマンスを見直し、住宅に限らずマンションや商業施設も含む「共用型充電設備」のスタンダードとなるべく、2030年までに累計10万台の販売目標を掲げる。
「設置スペースの制約」を解消
EV充電器の導入現場では、「設置スペースの制約」がこれまで課題とされてきた。集合住宅や商業施設では、柱や壁面との距離が限られる場所が多く、充電器の本体やケーブルホルダーの位置が固定されていると、設置そのものが困難となるケースがあった。
従来のELSEEV hekia S Mode3はコネクターホルダーが右側固定式だったため、右側に障害物があると施工に支障を来すという指摘があった。今回のモデルチェンジでは、コネクターホルダーを別体式にし、本体の左右どちら側にも取り付けられる。狭小地や密集した駐車区画でも柔軟な設置が可能になる。
ケーブル長もユーザーの声を反映し、5メートル、7メートル、10メートルのバリエーションを用意した。駐車位置が一定でない施設、複数車両の交互利用が想定される駐車スペースでも運用しやすい。
このように現場目線での改良を随所に施した新モデルは、設計者や施工者にとっても採用しやすい製品に進化した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.