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別子銅山の木を1000本使用した万博パビリオン「住友館」公開 森をめぐる冒険で「いのちの物語」を体験:大阪・関西万博(3/4 ページ)
住友グループは大阪・関西万博の開幕直前となる2025年4月2日、「住友館」のプレス内覧会を開催した。パビリオン建設では、住友グループ発展の礎となった“別子銅山”で植林したスギやヒノキなど約1000本の木々を活用した。内部では会期中、ランタンを片手に森を冒険する「UNKNOWN FOREST」、複層の映像スクリーンと音楽や人が融合する大迫力の演出が繰り広げられる「パフォーミングシアター」を展開する。
ランタンに導かれ“森を歩く”という没入体験「UNKNOWN FOREST」
住友館最大の見どころが、UNKNOWN FORESTと名付けた体験型展示だ。来場者がただ観るのではなく、自ら歩き、感じることで今まで聞こえなかった、見過ごしていた「いのちの物語」に触れる森となっている。
来場者はランタンを片手に暗い森の中へ足を踏み入れる。ランタンは光の色を変えたり、プルプルと震えたり音声で語りかけてくる。
光る切株にランタンを置いたり、光る枝にランタンを吊(つ)るしたりすると、それまで闇に隠れて見えなかった森の中で生活する生物の姿が現われる。木の根の奥に潜む動物、菌類の光、何百年もの記憶を宿す木々の会話。それぞれが、いのちの物語として来場者の前に現れる仕掛けだ。
やがて来場者は森の奥深くにある巨大な「マザーツリー」へと導かれる。マザーツリーは森の全ての命を見守り、調和を保ってきた存在。来場者は、ランタンに集めたいのちの物語を最後にこのマザーツリーへ託す。
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