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建設現場でも導入された清掃ロボット技術で社会課題に挑む 環境配慮型のクリーナーも発売、ケルヒャーFM(1/3 ページ)

ケルヒャー ジャパンは、人手不足など日本国内の社会課題にも対応する業務用清掃製品を展開している。建設現場でも導入実績がある床洗浄ロボットや中型のロボットバキュームクリーナーなどのラインアップに加え、新たに本体に再生プラスチックを使用した環境配慮型の業務用ドライクリーナーを開発した。

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 清掃機器大手 独Karcherの日本法人ケルヒャー ジャパンは2024年10月31日、神奈川県横浜市の本社で、人手不足などの社会課題に対応する技術を搭載した業務用製品の説明会を開催した。建設現場でも導入実績がある床洗浄ロボット「KIRA B 50」や、中型のロボットバキュームクリーナー「KIRA CV 50」、温水除草システム「HDS 1000 DE WEED」の実機デモンストレーションを行った他、本体に再生プラスチックを使用した環境配慮型業務用ドライクリーナー「T 11/1 Classic Re!Plast」を披露した。

労働力不足や人件費高騰などの社会課題を製品を通じ解決へ

ケルヒャー ジャパン 代表取締役社長 大前勝己氏
説明会で登壇したケルヒャー ジャパン 代表取締役社長 大前勝己氏 写真は全て筆者撮影

 ケルヒャー ジャパンの売り上げ構成は、業務用が約45%、家庭用が55%とほぼ均等だ。業務用製品では高圧洗浄機を主力に、市場が拡大傾向にあるフロアケア用の床洗浄機やスイーパーも好調に推移しているという。

 また、近年特に注力しているのが、労働力不足や人件費の高騰などの社会課題の解決に向けたソリューションの提供だ。清掃業界でも人手不足や作業者の高齢化を背景に、生産性の向上や清掃業務の品質の維持が課題となっている。ケルヒャーの清掃用ロボットには、長年清掃機器メーカーとして培った技術を集約。人に代わってロボットが自動で清掃すれば、やり直しや補助作業の必要がなく、均一で高品質な清掃レベルを確保できる。管理者が不在の夜間でも自律運転が可能で、省人化や省力化に寄与する。

 こうした清掃業界を対象とした製品だけでなく、スペシャルビジネス向けの製品も展開。水を使用できない現場向けのドライアイス洗浄、大型産業用バキュームクリーナー、建設現場での付着物除去や斫(はつ)り作業、足場の洗浄などにも使える超高圧洗浄機など、多様な製品ラインアップを用意している。

 説明会に登壇したケルヒャー ジャパン 代表取締役社長 大前勝己氏は「業務用清掃製品の日本市場は約1000億円程度と見込んでいる。当社の製品やソリューション、アフターサービスの提供を通じ、多業種をカバーする事業拡大に向けた中長期戦略を推進していく」と述べた。

除塵作業と洗浄を1工程で行う
除塵作業と洗浄を1工程で行う床洗浄ロボットKIRA B 50

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