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KDDIスマートドローンの自動離着陸「ドローンポート」とStarlink×移動LTE基地局は何が革新的か?メンテナンス・レジリエンスTOKYO2024(1/3 ページ)

さまざまな業界で導入が進むドローンだが、ユーザーが業務で使うには運用前に機体の選定だけでなく、用途に応じた通信技術や設備が必要となる。KDDIスマートドローンは、自律飛行する機体も含めたハードやソフト両面のトータルでドローン運用をサポート。特に現在注力しているのは、離着陸から巡回飛行、充電までを自動化するドローンポートと、電波がない場所に携帯電話のau基地局を構築できるStarlinkを活用した通信環境のサービスだ。

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 KDDIスマートドローンは、「メンテナンス・レジリエンスTOKYO2024」(会期:2024年7月24〜26日、東京ビッグサイト)で、自動充電に対応したドローンポートやAIの画像解析を活用した各種点検ソリューション、Starlink(スターリンク)を用いた通信システム、パイロットの育成プログラムなど、ハードとソフトの両面でドローン活用を訴求した。

施設の巡回監視や災害時の初動調査を自動化するドローンポート

KDDIスマートドローンのブース
KDDIスマートドローンのブース BUILT編集部撮影

 ドローンの利用は、太陽光発電施設やプラントなど、広大な施設の監視や点検が今やポピュラーになっている。こうした施設では、定期的な点検が欠かせなく、侵入者の早期発見も必要となる。上空からのカメラ映像で現場の状況を確認できるドローンは、こうした用途に適している。

 しかし、巡回や監視では、日々現場でドローンの操縦を行う人員の手配が高いハードルとなっていた。場所を選んで作られた太陽光発電施設やプラントは、その近くに行くだけでも時間がかかる。さらに現場に操縦者が着くまでドローンを飛ばせない状態では、緊急のトラブルが発生しても、即座にドローンで状況を確認することもできない。

 KDDIスマートドローンが今展で披露したSkydioとDJIの自動充電機能付きドローン格納庫となるドローンポートは、こうした場合に有効だ。

展示したドローンポート。左がSkydio用、右がDJI用
展示したドローンポート。左がSkydio用、右がDJI用 BUILT編集部撮影

 ドローンポートは、現場に設置することでドローンによる監視や点検、巡回など定期巡回を可能にする。Skydio/DJI製の双方とも充電機能を備え、内部にドローンを格納しているときに充電する。ドローンが飛び立つ際は自動でカバーが開き、設定されたルートを飛行し、戻ってくるときもカバーが開いてドローンが位置調整をして降り立てる。

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