「足場DXで2024年問題に歯止めをかける」“タカミヤ プラットフォーム”の実験施設、9月オープン:産業動向(1/2 ページ)
次世代の足場材「Iqシステム」を販売するタカミヤは、「建設2024年問題」に歯止めをかけるソリューションの研究開発拠点として、兵庫県尼崎市のR&D拠点「Takamiya Lab. West」に、実験施設「Innovation Hub」の建設を進めている。
足場など仮設機材の総合プラットフォーマーのタカミヤは、兵庫県尼崎市船出にある製品開発の拠点「Takamiya Lab. West」内で、新実験施設「Innovation Hub」の完成を2024年9月中旬に予定している。
建設業界の抱える問題を解決へと導く新拠点
Innovation Hubは、2023年度に発表した建設業界の人材不足や進まぬDXといった課題を解決へと導く「Takamiya Platform(タカミヤ プラットフォーム)」の各サービスの実用化に向け、実証実験を行う場となり、竣工をもってTakamiya Lab. West全体がグランドオープンする。
タカミヤ プラットフォームは、これまでタカミヤが展開していた仮設機材の開発/製造、販売、レンタル、設計・施工、管理/物流の5つの事業を中心としたフロー型ビジネスから、外部環境に左右されないストック型ビジネスへの転換を図るために、IT活用のソフト面と機材そのもののハード面の両軸を備えた基盤となる。新拠点では、さまざまな足場機材の管理などのソリューションを導入することで、建設現場にどれだけの効果が期待できるのか、不具合の発生はないかといった実証を行う。
新拠点では、これまで可視化されていなかった仮設機材の安全基準設定にも取り組み、機材の安全性を数値データで可視化する研究にも着手する。他にも、タカミヤが今後推進する技術を一目で理解できる場にもなっており、建設業界の未来が体感できる付加価値を兼ね備えている。
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