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AutoCADの最新版をリリース 「Autodesk AI」実装でデータ分析や自動化などが実現CAD(1/2 ページ)

米Autodeskは、AutoCADの2025年バージョンをリリースした。最新版は、2024版の2倍の速さで2Dファイルを開けるパフォーマンスアップとともに、Autodesk AIも本格的に実装し、自動化による作業効率の向上とCADデータの運用範囲も拡大した。

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 米Autodeskは2024年3月27日、AutoCADの最新バージョンとなる「Autodesk AutoCAD 2025」「Autodesk AutoCAD Plus 2025」を発売した(日本での販売開始も同日)。今回のバージョンアップでは、Autodesk AIを活用した機能強化に加え、サードパーティーソリューションとの連携など、CADデータの運用範囲を拡大している。

Autodesk AI搭載で、AI時代の先進的なCADの利用方法が実現

 オートデスク製品との連携では、クラウドベースの共通データ環境プラットフォーム「Autodesk Docs」でマークアップ読み込みを使用すると、DocsでPDFファイルを共有してフィードバックをもらい、そのマークアップをAutoCADで即座に表示できるため、遠隔のチーム間でも設計作業をストレスなく進められる。

 Autodesk AIは、データ分析や自動化機能など、2D/3D設計の作業効率化につながり、一般的なワークフローを対象をAIで自動化することで、ユーザーはクリエイティブ作業に集中できるようになる。

 具体的な機能では、AutoCAD Plusは、Autodesk AIを利用して、2D作図の主要機能の改善に取り組んでいる。配置・置換機能を備えた「スマートブロック」はその1つで、AutoCAD Plus 2024で初めて採り入れられた。一方でAutoCAD Plus 2025では、コンテンツの再利用と図面間の標準化という設計効率を上げる2つの新機能を採用している。

 スマートブロックの「ブロック変換」を使用すると、図面内の要素をもとに素早くブロックを作成する。Autodesk AIを活用しているため、選択した線や点などのジオメトリを図面内で検索し、一致するオブジェクトを全てハイライト表示して、ブロックのインスタンスに変換するオプションも選べる。

スマートブロックに備わったジオメトリのブロック変換
スマートブロックに備わったジオメトリのブロック変換 提供:Autodesk

 スマートブロックの「オブジェクト検出(テクニカル プレビュー)」は、図面をスキャンして、検出したオブジェクトをブロックに変換する。そのため、ブロックを使用せずに作図された図面やAutoCAD以外のアプリケーションで作成された図面、PDFなどの他のファイル形式から読み込まれた図面をクリーンアップする時間を節約できる。

オブジェクト検出
オブジェクト検出 提供:Autodesk

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