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調査リポート

「建設業で4週8休は15.3%も、希望者は増加。過去1年で年収上がらず」助太刀総研が実態調査調査レポート(2/3 ページ)

助太刀総合研究所は、建設業の労働時間や収入、魅力と課題などの実態を調査した。調査結果をまとめたレポートによると、2024年問題や国交省主導の週休2日の働きかけなどに伴い、週休2日以上の希望者は増加している一方で、回答者の80.3%が「過去1年で年収が上がっていない」と待遇改善に至っていない実態が明らかになった。

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8割超で「過去1年で年収が上がっていない」

 2023年2月24日に開催した「第7回 物価・賃金・生活総合対策本部」で、国土交通大臣と建設業団体の間で、おおむね5%の賃上げを目指すことを申し合わせたことを受け、助太刀総研では建設業従事者の収入は上がっているのか、収入についてもリサーチした。

 その結果、建設業は年齢に関わらず高い収入を得られる業界だと判明。しかし、年齢が上昇することによる年収分布の違いは見られなかった。

年代別による過去1年の年収額
年代別による過去1年の年収額 出典:助太刀総合研究所プレスリリース

 過去1年で年収が上がったかは、全体の80.3%が「過去1年で年収が上がっていない」と答えた。

 年齢別では、20代で34.6%が「上がった」としたものの、30代以降は年代層が高齢になるにつれて「上がった」の回答が減少傾向にある。

過去1年の年収増減状況
過去1年の年収増減状況 出典:助太刀総合研究所プレスリリース

課題は、仕事に対する適切な賃金、仕事の安定、3Kの改善

 建設業従事者が「建設業の魅力と課題をどのように考えているか」を聞くと、「仕事に対する適切な単価」に対する意見が最多。

 その要因は、「自分自身の技術力や現場経験が収入に反映されていない」「労働環境の過酷さを考えると自分の収入は割りに合わない」などの多様な要素がある。助太刀総研は、「改善できることは早急に改善すべきだが、一方で例えば、取引先が固定される中で求める(求められる)工事内容も単価も同じといった場合、発注する側、発注される側、それぞれの立場で事情がある」とも指摘する。

建設業の課題
建設業の課題 出典:助太刀総合研究所プレスリリース

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