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ドローン点検で新たな地平を開く、水中/水上をカバーする国産機体「WATERi」メンテナンス・レジリエンスTOKYO2023(2/3 ページ)

上下水道の調査・設計、アセットマネジメント、コンサルティングサービスなどを手掛けるNJS。「メンテナンス・レジリエンスTOKYO2023」の出展ブースで、ACSLと共同で設立したロボティクスメーカーの「FINDi」が開発した2機の水中ドローンを展示した。

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全天球カメラやGoProなど最大3台まで搭載可能なマルチプラットフォーム

 特筆すべきは、機体上部に設けられたマルチプラットフォームだろう。4Kカメラ、広角カメラ、360度全天球カメラなど、さまざまなタイプの市販カメラを最大3台まで自由に組み合わせられる。また、カメラの搭載位置に合わせ、LEDカメラの位置や角度も自由に調整できるため、それぞれの現場環境に適したフレキシブルなセッティングも可能だ。

軽量かつ剛性の高いポリアセタール(POM)樹脂で成形したマルチプラットフォーム。展示機体では、全天球カメラやGoProなどが備え付けられていた。写真左側の黒い筒が全周ソナー。不要時は取り外し、本体下部に格納できる仕様となっている
軽量かつ剛性の高いポリアセタール(POM)樹脂で成形したマルチプラットフォーム。展示機体では、全天球カメラやGoProなどが備え付けられていた。写真左側の黒い筒が全周ソナー。不要時は取り外し、本体下部に格納できる仕様となっている

 機体左右と下部には、計8つの推進器を持ち、最大速度は毎秒1.5メートル(3ノット)で、最大100メートルまで潜水する(最大深度は、搭載する他社製カメラの性能による)。データ通信には、機体をけん引できるほどの強度があるテザーケーブル(全長300メートル)を採用。FF1の機体重量は約16キロ(乾燥重量)だが、機体に接続し、ケーブルで機体を吊(つ)りながらマンホールに投入するため、現場にクレーンやウインチを用意する煩わしさがない。電源はバッテリー(1台)で、最大で4時間の稼働が実現する。

約16キロある機体をけん引できる強靭なテザーケーブル
約16キロある機体をけん引できる強靭なテザーケーブル

 水中ドローンの操作は難しいと思われがちだが、FF1の操作は非常にシンプル。ゲーム機用のコントローラーで、機体の方向や前後、ライトの点灯/消灯を直感的に扱える。

ゲーム感覚で操作できるFF1の操作用コントローラー
ゲーム感覚で操作できるFF1の操作用コントローラー

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